先般妻が休職した旨を下記記事でご報告しました。
この時は休職し収入が減るにもかかわらず「嬉しい」と感じた理由について述べました。気になる方は上記記事を閲覧ください。
あれから1か月後。
妻の希望する復帰条件が満たされたため晴れて仕事再開となりました。
この結果に関してはFIREを目指してきた効果を強く感じざるを得ません。
本ブログでは「FIREを目指すことのメリット」を比較的強く主張してきましたが、今回の妻の休職~復帰の例がまさにメリットに当てはまります。
これからFIREを目指そうかどうか検討している方にとって参考になる事例かと思いますので、個人特定をされない範囲ではありますがご報告したいと思います。
休職の原因
休職の原因は職場の主に人間関係にあります。
業務内容に関してはむしろ妻の能力を発揮できることであり、できれば続けたいという想いがありましたが、業務環境が悪ければ精神に悪いですし業務にも支障をきたしていました。
好きな仕事をできていても続けられない。仕事、特にサラリーマンとは難しいものです。
この現象については過去記事で触れていたりしますのでご興味があればどうぞ。
職場の人間関係の悪さについては何か月、下手をすると数年間もの間悩んでいたことだと思われます。
もう一つの理由としては不当な給与水準の低さにあります。
詳細は伏せますが、客観的にあるべき手当が妻にだけ支給されない状態でした。
上長やさらにその上の上長に相談し、配置転換や手当の支給を幾度と訴えてきましたが何も変わらず。
妻は私のアドバイスもあってか、抗議の意味も込めて1か月前に休職という判断を下しました。
復帰条件
復帰条件は二つ。
- 人間関係の当事者である人物と一緒に働かないこと
- 同じ業務を続けるならあるべき手当を支給すること
どちらも満たさなければ復帰はあり得ないという心持ちであり、それを人事部にも伝えていました。
果たしてどうなるか。
一か月間それを気にしながら我々は過ごしていましたが、まぁ何とでもなるだろうとも思っていました。
休職の成果とFIREの関係
結果的に仕事に復帰したわけなので復帰条件は満たすことができました。
今回の休職の成果はこちら
- 妻が別な部署に配置転換
- 配置転換先はもともと手当がなく当然の部署で仕事内容も変わった
勤務先から提示される条件は色々パターンが考えられましたが、比較的穏便な方に転んだなぁと思います。
復帰条件のどちらか片方しか満たされないパターンや、もっと酷ければ引越しが必要になるほどの遠方への異動が求められることさえ想定していましたからね。
私的には手当が増えなかったことは少しばかり残念ですが、給料が変わらず妻の精神的負担が大幅に減りましたので今回の休職は大きな成果を残したと思います。
これは休職をしなければ得られなかった成果です。
不平不満を言うだけでは会社は動いてくれず何も変わらなかったでしょう。
しかし収入を途絶えさせることに加え、会社側に少なくとも良くは思われない、酷い場合は不当な異動を求められることさえ想定された休職という選択をどうしてとれたのか?
それは私という収入の柱がもう一つあることも大きいですが、(※Dinks家庭です)
FIREを目指していたことがこの選択を容易にさせてくれたのです。
理由は下記です。
- FIREを目指すくらいの貯蓄割合を確保していたことで妻一人の収入が途絶えたところで家計は破綻しない。
- 遠方引っ越しを私が簡単に選択できるくらいには職場からどう思われても構わないマインドだった(これからはフルリモートで業務させてくださ~い)(・・・どうせFIREするし)
- 貯蓄ペースは十分中の十分なのでどうしても手当が欲しいわけではなかった(異動部署の制限なし)
すでにFIREを目指せるくらいの貯蓄ペースを現在の収入ベースで構築できている、すでに積みあがった貯蓄が自分を守ってくれるという意識が今回の強気の休職を選択できた要因なのです。
これが、生活が出来なくなるから収入を途絶えさせることができない家計であったりすると無理ですからね。
そうでなくても貴重な収入が途絶えるということに対して抵抗感を抱く人もいるでしょう。
人間どうしても現状維持に甘んじてしまいますからね。
しかし妻はFIREを目指せるほどの家計を構築していたことで収入はそのままに業務環境の改善を見事勝ち取ったわけです。
仕事内容は現状張り合いがないみたいですが、ストレスが格段に下がったことでトータルで見ればよい異動となったようです。
FIREを目指すだけでも選択肢を広げてくれる
FIREは会社を辞められることに価値があるわけではなく、働かなくてもよい状況であることに価値がある。
とはよく言われることですが、FIREを目指すだけでも選択肢を広げてくれます。
その最たる例が今回の妻の休職なのです。
そしてそれはとても良い結果をもたらしてくれました。
FIREを目指せばあなたも私の妻のように、今までは考えられなかった、現の不満を取り除くための選択肢を取ることができるかもしれません。
お金があっても幸せになれるとは限らないが、お金があれば不幸を回避できる。
これも巷では良く言われる考え方です。
FIREを目指すほどのお金があったことで妻は最悪な職場の人間関係を回避することができました。
世間が思うより、「FIREを目指す」というのは人生においてかなりの強みとなりうるのです。