60代から始める新NISAはまさかのオルカン1本!?母から学ぶ投資の出口戦略の難しさ

資産形成

インデックス投資は長期投資ができるからこそ人におススメできる投資手法です。

私の家族はマネーリテラシーは高くはありませんが、一緒に暮らしている妻を除けば実家の母は比較的マネーリテラシーの高い方です。

キンチラ
キンチラ

私がインデックス投資を始める前から投資に興味を持ち銀行に行っては投資商品を購入していたようです。

その時は絶対に儲かることのない仕組みの商品を買わされていましたが、私がインデックス投資を始めた時と同時期に母もまたインデックス投資を始めました。

50代終わりころからつみたてNISA口座にてインデックス投資信託を数年購入し続け、相場の好調もあってかまとまった含み益を抱えています。

最近では新NISA開始を見通してそれまで銀行で続けていたNISA口座から商品が豊富なネット証券に移行するために「楽天証券」を自ら開設しました。

すでに60代中盤に差し掛かろうとするタイミングで新NISAを活用する気満々のようです。

先般この母と電話にて今後の投資について会話したのですが、いろいろと参考になりそうな会話になったと思いますので共有したいと思います。

いかにインデックス投資の出口戦略が難しいか間接的に実感しました。

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母の投資の変遷

銀行に騙された!!

母は私が投資に興味を持ち始めるより前から投資商品を購入していました。

聞く限りで初めに購入した商品はもはやもう販売されておらず調べることはできないのですが、前述のとおりどう考えても儲かりようのない仕組みの商品でした。

概要だけまとめますと、

  • 投資期間は10年
  • 投資の中身は開示されていない
  • 10年後の元本割れは無し
  • 初回に+10%の利益が上がればそれ以降+10%を下回ることはないが、それ以下なら0%とみなす
  • 二回目以降は+5%ずつ利益が上がった時点でステップアップ
    +10%の次は+15%、その次は+20%。ただし+5%に満たなければ0%とみなす
  • 途中解約は不可能

あまりここでこの商品を詳しく説明しても意味がないのですが、銀行の運用の裁量によって儲かりようのない仕組み商品であることは分かりますでしょうか。

まず初回の+10%の壁を突破しなければ商品購入者の利益など1円も生まれません。

キンチラ
キンチラ

元本保証といえば聞こえはいいですが、10年間も資金を拘束されて利益が出ないので機会損失となります。

その間銀行は母から預かった資金で上手いこと+10%に満たない運用を続ければ、その運用益は丸々銀行側に入るというぼったくりです。

銀行で投資商品を買ってはいけません。

それに気づいたのは私がインデックス投資を勉強し知識が付いた後、実家でその商品のことを聞いた時でした。

最低限の知識を身に着けてから投資を始めよう

投資を行う前には騙されないための知識が必要です。

インデックス投資は長期投資の概念の理解と購入する商品を間違えなければあとは積み立てるだけです。

しかしその始める第一歩のハードルが高いもの。

幸いにもインターネットが発達した現代は無料で知識を得ることが可能です。

急いで行動する前に数時間、数日勉強でもしてから始めることをお勧めします。

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インデックス投資開始

上記ぼったくり商品をいい勉強代とし、その後に私の勧めでインデックス投資を始めることになります。

手続きの面倒さも考慮して、すでに証券口座を開設していた銀行にてNISA口座だけ開設し、取り扱いのあった中で手数料が比較的低いものを選択しました。

つみたて4資産均等バランスたわらノーロード先進国株式の二つです。

投資の動機は「何もしない現金を置いておくのがもったいない」で、特に目標利回りもなく増えていったらいいなというレベルでしたので、

年齢も考慮して保守的に設定し4資産均等バランスの方を多めに債券比率を高めたバランスとしました。

年齢的にインデックス投資をするには少し考える必要のあるタイミングでしたが、本人が投資をしたいという意思が大きかったので、

キンチラ
キンチラ

※だからこそ知識のないまま意欲だけで銀行に相談しに行きぼったくり商品を買わされたのですが!

投資期間も10年間は取れるということで利益が上がる可能性は高いと踏みました。

そこから数年間、結果的に現在はまとまった含み益を抱えることに成功したのですが・・・

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いつの間に!?リスクの高いバランスに変更!

銀行にはぼったくられること、無事インデックス投資にたどり着いたことで私も一安心。

無難に債券も取り入れたバランスでつみたて設定も済んだので後は粛々と続けるだけ。

そう思っていたのですが、母がインデックス投資を開始した1,2年後に実家に帰って話を聞くと、

母

先進国株式の比率上げたわ!!

キンチラ
キンチラ

うえぇえええええ!?!?

実際はここまで叫びませんでしたが内心はびっくり仰天。

4資産均等バランスと先進国株式の増え方に違いがあることに気付いたのか、より利益の上がっている先進国株式の比率を自ら高めたのでした。

ちょうど投資開始時期が良かったものですから債券も含んでいる4資産均等バランスよりも先進国株式の成績が良いことは当然のこと。

これは先進国株式をもっと買ったほうが儲かるぞと思ったのでしょう。

それは、そうなのですが、年齢としてはリスクを取りすぎだと思うようなバランスに変更していましたので、

キンチラ
キンチラ

下がるときは凄く下がるよ。もうちょっと考えて欲しい

しかし話を聞くだけで後々聞くと結局バランスを変えることはしていなかったようです。

せっかくぼったくり商品からインデックス投資にたどり着いたのに、このままではちょっと危険だぞ・・・

そこにある暴落が降りかかります。

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コロナショックで含み損!!投資を辞めようか・・・

2020年のコロナショックにより、2018年から投資を始めた私のバランスでも含み損に転落しました。

正直私よりリスクを取っていたと思われる母のバランスでは含み損確実。

電話をした際にこう言われました。

「損が出てしまっていて、これ以上損が増える前に辞めた方が良いの?」

これは初心者あるあるですよね。

暴落前の相場は好調でしたから、暴落に比べれば少々の振れ幅はあれど右肩上がりに含み益は増えていたので「こんな感じでずっと増えていくんだ」と勘違いしてしまいがちです。

でも大きな下落を経験すると怖くなり損切で退場・・・というのが最悪なシナリオ。

キンチラ
キンチラ

今は損が出ていて不安だろうけど、今だからこそ積み立てを継続してほしい。
安いときに多く買えるから、戻った時には利益が拡大しているよ。

幸い10年間は投資期間を確保できるといった時点から数年後でしたから、仮に暴落前の地点に戻るまで数年かかっても取り戻せると考えました。

行動に移る前に相談してくれてよかったと思います。

私の説得もあってか母は積み立てを継続することができ、幸いにして数か月で回復したコロナショック後は利益を拡大していったのです。

しかしそれからさらに数年後、10年間の投資期間を確保できるといった6年後の、この記事執筆時点のお話が次項です。

さらにバランスを変えていた!しかも新NISAはオルカン1本予定!?

コロナショックから回復すると母の保有する商品の含み益に大きな乖離が見えてきたのでしょう。

4資産均等バランスは当初進めていた私とのお付き合い程度のバランスに下げられていたのです。

恐らく母はネットで勉強したのでしょう。

母

どうやらインデックス投資はS&P500かオルカン1本で保有するのが最適解らしいぞ・・

その証拠か、いつの間にか開設していた楽天証券の特定口座にてS&P500を実験的に少量購入し「数か月で〇万円も増えた!」と喜んでいました。

さらに「でも分散はした方が良いから新NISAはオルカン1本にしようと思う。新興国の伸びも期待したい」

キンチラ
キンチラ

どんどんリスクを上げた投資になってきている・・・

これを聞いたとき、この状態は流石に危険だと思いました。

なぜならすでに母は60代半ば。まだまだ元気ですが世間的には老後と言われてもおかしくない年齢です。

60代半ばで長期投資前提のインデックス投資を行い、もはや株式100%など、私には到底考えれられない行動です。

なぜなら次に暴落が来た場合はもう母にはリカバリーする収入も、回復するまで待つための猶予も少ないからです。

キンチラ
キンチラ

この認識はこの記事にたどり着くような投資家さんとなら共有できるかと思います。

リカバリーできる若い内は積極的にリスクを取って運用し、
年齢が上がるとともにリスクを下げていって最終的には安全に取り崩していく

というのがインデックス投資界隈では広く認知されている投資行動だからです。

しかしそれが実は難しい行動だというのが私の持論で・・・

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母の事例から実感した出口戦略の難しさ

今回母の取ろうとした投資行動からインデックス投資の難しさの部分を間接的に実感したのです。

まず私が前述の「年齢によってリスクを下げていく戦略」が難しいと考える理由は、

今までうまくいっていた投資を敢えて利回りが下がる方向に変えるというのは心理的抵抗があるためです。

今までうまく行ってきたのですからどうしても、

いつあるか分からない暴落で損するよりも、確実に下がる期待利回りで運用し続けると機会損失になるのでは?

という方向に人間の損失回避の思考が寄ってしまいます。

キンチラ
キンチラ

滅多にしか起きない暴落に対して意識が薄れがちになっていませんか?

結果的に年齢が上がってもリスクを下げることが出来きなくなる・・・というのが私の持論です。

そしてそれは何に使うかはっきりしない投資の場合にはさらに危険です。

使う期日が決まっていないのですから増やせるなら増えるだけ増やそうとするはず・・・

既に60代半ばで本来はリスクを下げるべきとされていてもリスクを下げず(むしろ上げて!)、さらに「もったいないから増やそう」という動機の母はまさにこの出口戦略の難しさにハマったという訳です。

暴落はいつ起こるか予測はできません。

もしかすると一年後に起こるかもしれませんし、5年後か、もっと後かもしれません。

仮に5年後にリーマンショック級の暴落、つまり株式100%のバランスの下落幅にして-60%近くの下落が起こった後回復までさらに5年間かかるような暴落が起こったとすると、

回復までに人間は10歳年を取るということになります。

母

でもそれはキンチラも同じことじゃない?

キンチラ
キンチラ

いや俺は今からだと30年は待てるし

母

ぐぬぬ・・・

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老後に入ったとされる年齢で、今後その10年の間にどんな病気やけがをするかもわかりません

治癒期間も長引きがちになりますし、バイトやパート労働が出来なくなるどころか治療費が多くかかる可能性も少なくはないでしょう。

もしかすると手術を実施することになるかもしれません。

その際一時的に大きなお金が必要なった時、投資資金が暴落後の含み損状態だと泣く泣く損切を余儀なくされることになるかもしれません。

そうでなくても残り少ない余生で使いたいときに使えない、もしくは損切でお金を減らしてしまうなんてことは最悪です。投資の失敗です。

キンチラ
キンチラ

何のために年齢が比較的若いうちに我慢して投資していたのか分かったもんじゃありません。

母は「暴落するなんて考えてもいなかった」と言っていました。

日々の±数%の変動は慣れていたようですが、

投資していた期間ではまともな暴落を受けておらず(コロナショックは回復が速すぎて対象外)、

相場も好調だったのでそれがずっと続くと思っていたようです。

暴落はいつか来ます。それがいつになるか分からないだけです。

あとは自分の年齢や体調も過大評価していました。

60代は若い人が長期間投資できることと同じだとは思っていけません。

それは長期で持てば増えている可能性が高いという投資的な観点だけではなく、

健康なうちにお金を使える期間が少なくなっていますし、

健康状態によっては想定外の大きなお金が必要になる可能性が高いです。

母はいつかは未定ですがゆくゆくこの投資資金を実家のリフォーム代に充てることを思い描いているようです。

家をリフォームするには工事前に居住スペースを移動するなどの足腰の強さが必要なので、

年齢を重ねてどこかガタが来てからでは少々遅いです。家具の移動は私でも大変です。

幸いなことに老後資金はそれなりに用意しているようですので、

キンチラ
キンチラ

じゃあもう、お金を増やすフェーズじゃなくて、使うフェーズに来てるんじゃないの?

老後資金がどうしても足りなくて投資の力を借りなければならないのなら話は別です。

でもそうではないならそろそろお金を使って価値を引き出すべきだと思いました。

お金はいくらあっても足りないものです。家のリフォームをするにしてもお金があればいくらでも豪華にできます。

とはいえインデックス投資でいくらでも増やそうと思ってもいつか年齢という壁にぶち当たります

どこかで切りを付けなければならないのです。

このようにいつリスクを下げていくか

そもそもリスクを下げる(=期待リターンを下げる)ことを心理的に選択できるか

いつインデックス投資信託を解約するか・・・いざその時になると難しいものです。

若い内はバイ&ホールドしておけばいいだけで凄く単純です。

「年齢が上がっていくにつれリスクを下げればいい」と言葉では簡単に言えますが、

実際は人間の欲や現状がずっと続く(ずっと健康だ)という認識の甘さにより・・・

インデックス投資の出口は難しいなぁと今回の母の件で間接的に実感させられました。

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(出所: 東証統計資料、 各社WEBサイトの公表資料より当社集計、各社委託個人 (信用) 売買代金÷株式委
託個人 (信用) 売買代金 (二市場 1,2部等) + ETF/REIT売買代金} にて算出)
※3.比較対象範囲は、 口座開設数上位のネット証券5社 (SB証券、 auカブコム証券、 松井証券、 マネックス証券、
楽天証券 (カナ順) ) です。 (2022/12/16時点各社公表資料等よりSB証券調べ)
※4.現物取引・信用取引(制度・一般)の合計

クレカ積立ポイント

インデックス投資を実践中の私のいちおしポイントは、

まずは何と言ってもクレジットカード積立によるポイント還元です!!

クレジットカードを投資信託積立に使うことで最大5%までポイント還元率を受けれるのがSBI証券のクレカ積立の大きな特徴となります。

貯まったポイントは投資信託の買い付けにも使用できるので、実質利回り5%アップとなります。

年会費無料のクレジットカードでも積立金額の1%のポイント還元が可能なので、年会費を払いたくない方も漏れなくクレカ積立によるポイントをもらえます。

投信マイレージ

SBI証券は投資信託買い付け時だけではなく、保有時にもポイントが付与される投信マイレージという制度があります。

投資信託の種類に応じて付与率は変わりますが、手数料が格安な投資信託にもその手数料をカバーできる分だけの投信マイレージが適用されます。

保有額が大きくなれば毎月馬鹿にならないポイントを獲得することが可能です。

実例として私のポイント獲得履歴を公開しちゃいます!

年会費無料の三井住友ゴールドVISA(NL)で毎月5万円を積立てた分のポイント還元1%(500ポイント)と、

なんと毎月1000ポイント近くの投信マイレージを獲得しています!

毎月1500円相当近くのポイントを投信買い付けと保有をするだけで貰えています。
投資信託を買って積み立てておくだけでまとまった金額が振り込まれる感覚です。

もちろんこのポイントはクレカ積立と同種のポイントとなりますので投資信託の買い付けに使用が可能です。

信頼と実績のある環境でお得に資産形成が継続できるのがSBI証券です。

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クレカ積立ポイント重視”マネックス証券”

マネックス証券はSBI証券と比べてしまうとユーザー数は少ないのですが、それでも有名ネット証券を挙げるとすれば必ず名前が挙がるほどの大手証券会社です。

私が推奨する理由としては年会費無料クレカによる投信積立でのポイント還元が主要ネット証券で最大の1.1%であることにあります!!
※SBI証券は年会費無料クレカでは最大1.0%

またマネックス証券にも投信保有ポイント制度がありSBI証券にも見劣りしないサービスを展開中です。

キンチラ
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むしろクレカ積立ポイントにおいては一歩先を行っています!

各社毎月のクレカ積立額には上限があるため、SBI証券とマネックス証券の二つを開設していずれでもクレカ積立を行えばさらにポイント獲得が加速します!

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