手取り19万円で奨学金返済月2万円がつらい?原因はやはり身の丈に合わない家賃

資産形成

新卒社会人に早速襲い掛かる奨学金という名ばかりの多額の借金

みなさまも返済中でしょうか?

キンチラ
キンチラ

私も社会人10年目(本記事執筆時点)ですが未だ返済中です。

さて先般手取り17万円で奨学金返済月1万5000円は辛いのかということを簡単な資産も交えながら記事にしました。

今回はまたまたYahoo記事からの引用で、手取り19万円での奨学金返済の話題です。
こちらについて見解を述べていきましょう。

引用Yahoo記事:手取り月19万円…「月1万円でもツライ」都内1人暮らし男性の悲鳴「後悔しています。」

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なぜ手取り19万円で2万円がツライのか?

今回の記事では条件が固定されていまして、私同様都内在住だということです。

取材を受けたであろう20代男性は派手な暮らしをしているわけではないが、奨学金の返済は月々2万円でありかなりの負担であるとのこと。

厚生労働省の調査によると、20代前半・東京都の企業に勤務する男性であれば、平均月収は24.6万円。全国平均を大きく上回りますが、保険料や税金を引くと、手取りは19万円程度になります。
引用:Yahoo記事

上記が手取り19万円という数値の出どころです。確かに20代であれば手取りで考えるとこのようなものかと思われます。

このうちの2万円ということであれば手取りの10.5%程度になります。

家賃について

都内周辺の家賃相場は1Kで7万~8万円程度。住宅補助があるならましですが、ないのなら若手社員の給与では生活していくのもやっとです。
引用:Yahoo記事

都内単身で1Kであれば私が経験してきた実感としてもこの程度ですね。

記事では言及されていないため不明ですが、共益費込みであれば確かに広さも設備も派手な生活をしているとは言えない程度と言えます。
6~7畳の1Kでバス・トイレ別、室内洗濯機置き場、くらいでしょうか。

込々8万円だとすると手取りに占める割合は42%程度となります。

手取りから家賃を差し引くと残りは11万円。

その他生活費の試算

ここからは前回同様ざっくり試算として下記を見込みます。

  • 食費 3万円
  • 水道光熱費 1万円
  • 通信費(固定ネット回線+スマホ) 1万円
  • 保険(家財保険+α) 1万円

単身では妥当なラインかと思います。これら差し引くとのこり5万円となります。

そこに2万円の奨学金返済が襲い掛かるので自由に使えるお金はのこり3万円となります。

貯蓄について

正直たとえ新社会人と言えど月々2万円程度の貯蓄は確保しておきたいですね。

もし今後これ以上手取りが増えないケースだとしても、新卒22歳から定年の60歳の38年間だと純粋な貯金だけでは2万円×12か月×38年=912万円にしかなりません。

投資の力を借りて保守的に年3%の利回りで運用しても1680万円程度です。

以前話題となった老後2000万円問題に対しても不足してしまうことになりますね。

実際は歳を取るにつれて収入が増えることが想定され貯蓄額も増やせることと思いますが、社会人になりたての20代であっても月々2万円程度は貯蓄に回せる家計がギリギリの健全ラインかと思われます。

ひとまずは生活防衛資金を現金で確保しなければならないので、それをいち早く形成するためにも月2万円はマストなラインです。

キンチラ
キンチラ

生活防衛資金とは、ケガや病気、会社の都合などで一時的に収入が途絶えてしまった時に備えた現金のことだよ。会社員なら一般的には生活費の6か月分と言われているね。

趣味・娯楽に使えるお金

こうやって色々試算していくと残りは1万円になります。

少々物足りないですが、まぁ同期との飲み会を数回、それなりの被服費、お金を貯めてからの旅行や少し高価な買い物はできるでしょうか?

とはいえストレスがなく好きなことができる金額とは程遠いので「ツライ」ということでしょう。

キンチラ
キンチラ

人によっては通信費や保険代がこの試算では足りない!という人もいるでしょう。

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家計を圧迫しているのは家賃

薄々どころかすでに気づいている方もいると思いますが、本ケースで家計を圧迫し大切な趣味・娯楽に使う資金を少なくしている犯人はやはり「家賃です。

手取り19万円の42%以上の8万円は払いすぎのレベルです。

6畳 1Kの部屋に手取りの4割は払いすぎです。

都内なら普通です。普通ですが、手取り19万円では普通は手に入らないということです。

住居費にその普通を当てはめたがために、趣味・娯楽費が異常になってしまっています。

キンチラ
キンチラ

あちらを立てればこちらが立たずです。

少々乱暴な言い方をすると、手取り19万円で家賃8万円は身の丈に合っていません。

6~7畳 1Kなんて基本食べて寝るだけの空間です。

バス・トイレ別も、独立洗面台も、室内洗濯機置き場も諦める選択肢として考えてもよいのではないでしょうか?

なんなら間取りをワンルームにしてもよいですね。

住む場所も区内から多摩地域などに移して、通勤時間が長くなっても会社から通勤費を多く支給してもらえれば金銭面は問題ないです。

新卒社会人のうちは家賃にお金をかけるよりも、趣味娯楽へのお金を確保した方が楽しいのではないでしょうか?(私の感覚ですみませんが)

もう少し良い部屋に住むのは社会人として数年間頑張って給料が上がってからでも遅くないのではないでしょうか。

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普通を求めるとツライという現実

都内で1K 8万円は普通だし・・・と手取りに占める家賃割合が4割を超えては生活が辛くなるのは当然です。

しかも現在は将来の備えは自助努力が求められる時代なので貯蓄0というわけにはいきません。

特に家賃に関しては設備が低水準のものだとどうしても避けてしまいがちですが、目先の生活の安定や将来の備え、趣味・娯楽費の確保とうまくバランスを取るためにはどうしても圧縮せざる負えない部分となります。

一旦世間の普通を取り払い、自身の生活のトータルで見て無理のない家計を構築していきましょう。

そうすれば仕事にも集中でき、少しずつではありますが手取りにも余裕がでてくるはずです。

奨学金返済2万円も淡々と返済していけることでしょう。

キンチラ
キンチラ

結論は前回の記事と同様になりましたが、生活満足度のトータルで見て家賃を適正に圧縮することが大事だとわかりました。簡単だけど目を向けない人が多いんだなという印象を持ちましたね。

資産形成
都内在住サラリーマン投資家の目指せFIRE生活