【現実的FIRE】コーストFIRE (Coast FIRE)とはすべての人が目指せる生活スタイル

FIRE

皆様の中にはFIRE(Financial Independence Retire Early)にあこがれを持ちつつも、

そんなにお金を貯めれないよ・・・

貯められたとしても投資がうまくいく保証がないよ・・・

もし会社を辞めてうまくいかなかったら・・・

副業?無理無理・・・

というような現実性への疑問と不安でFIREを目指すことを諦めこれまでと同じような日々を送っている方も多いのではないでしょうか?

キンチラ
キンチラ

私も目指していますが大変であることは間違いなし!!

しかしそんな方にこそ、目指してほしいFIREスタイルがコーストFIREです。

コーストFIREを達成すれば人生が変わると言っても過言ではありません

この記事ではそのコーストFIREの解説と、すべての人が目指すべき理由を述べていきます。

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コーストFIREとコーストの意味

コーストFIREとは下記のような状態のことを言います。

早期リタイアせず今の生活費のみを労働収入で賄い続ける状態。
リタイア後(=老後)のための貯蓄を終了しゆとりのある生活を送れる状態。

砕けた感じで言うと、

早めに老後資金の目途を付けて今稼いだお金を全部それ以外のことに使おう!!

ということです。

また「コースト(coast)」の意味は直訳で「惰性で進む」という意味になります。

これだけではそこまで良さが分かりずらいと思いますので、以下からポイントを解説します。

キンチラ
キンチラ

心して刮目せよ!!

老後資金を形成しきる必要がない

過去に老後2000万円問題が騒がれましたが、「リタイア後のための貯蓄を終了」と聞くと

「2000万円貯めたら終了だ!!」

と思われるかもしれませんがそうではありません。
もっと少ない金額で終了が可能です。

それを理解するためには投資の概念を持ち込むことが必要です。

FIREを調べた皆様なら理解が容易かと思いますが、老後2000万円問題を例にして簡単に計算をしてみました。

前提は下記とします。

  • 現在35歳(運用期間25年)
  • 老後の生活のためとして、60歳時点で2000万円が必要
  • 投資により年率5%で資産運用を行う

この条件だと35歳時点で投資に回せている資金は約600万円でOKです。

投資元本600万円を年率5%で25年の複利計算を行うと約2000万円となります。

FIRE達成に数千万円が必要なフルFIRE、ファットFIREに比べると数倍数十倍低い投資元本で達成できるFIREスタイルがコーストFIREです。

そして35歳時点で600万円の投資元本は十分可能なラインです。

キンチラ
キンチラ

600万円ならいけそうだ!!

新卒入社後(大卒22歳)に単純な貯金を年間50万円を12年行えばOKです。

この12年の間にも5%の複利で投資していればさらに短縮が可能です。

つまり投資の助けを借りれば、老後資金の準備が10年、20年前という早期に終了できるということになります。

今の生活に使えるお金が増える

ここがコーストFIREの一番のメリットです。

前項にて老後資金の準備が超早期に解消が可能だと述べましたが、

裏を返せば老後資金の準備を終えれば、稼いだお金はすべて今今の資金に回せるということになります。

キンチラ
キンチラ

coastの意味の惰性で進むというのはここら辺のニュアンスからきているかと。
稼いだお金はそのまま使ってしまってもよい・・・お金に身を任せて・・・という感じでしょうか。

通常、老後資金は現役時代~老後の長期間の労働で得たお金から少しずつ取り分け続けて準備するというのが一般的な考え方です。

しかしながらコーストFIREでは老後の10年、20年前に老後資金への取り分けを終了するため、

それ以降は何もしなければ取り分け続けるはずだったお金が丸々浮いた状態になるということです。

その分を今の生活のために充てれば、何もしなかった状態よりも確実にゆとりのある生活を送ることが可能なことは容易に想像できるかと思います。

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コーストFIREをすべての人が目指すべき理由

生活が良くなる実感が早く得られる

上記で例に出した運用利回り年率5%というのはインデックス投資で十分狙える数値です。

しかしながらこれでフルFIREを目指すとなるとかなりの時間がかかります

資産が2倍になる年数は72の法則により、だいたい72÷5=14.4年です。

例えば年間生活費300万円を4%ルールで得ようとすると投資元本は7500万円が必要ですが・・・

仮にドドーンと3750万円もの大金を一括投資しても到達まで14.4年かかるということです。

キンチラ
キンチラ

そもそも3750万円も一括投資できるわけもなく・・・もっと時間がかかる。

インデックス投資は利益を再投資し続けて複利効果を最大限得る投資手法ですから、

定期的に得られる株式配当とは違い自由に使える現金が手元に残りません

長い間その状態が続くのですから、フルFIREを目指す過程では生活が良くなっている実感が得られにくい(全く得られない)のです。

それに対してコーストFIREは用意する投資元本が小さいために、インデックス投資へ回す期間も短くなります。

老後のための投資元本を確保できたあとは労働で得たお金は自由に使えるようになるので、

生活が良くなる実感が早く得られるFIREスタイルなのです。

現代人が抱える老後の不安も解消されるのですから、今に集中して生活が送れます。

キンチラ
キンチラ

これならモチベーションも保ちやすいな!!

積立額と達成期間が超現実的

前述しましたが、用意する投資元本が大方フルFIREに比べて1桁以上小さくて済むため、それを形成するまでの積立額と達成期間は誰でも現実味が帯びるものとなります。

先の例の投資元本600万円をつみたてNISA上限額33,333円/月(22年10月現在)で形成しようとした場合は、運用利回り年率5%とするとで11年~12年で可能という計算になります。

月々3万円程度なら十分捻出可能(できていないとまずい)ですし、12年間でも無理なく続けられる金額です。

倍の6万円(十分可能な範囲)の積立なら、期間は7年とぐっと縮まります

フルFIREの月々20万円積立で19年(例)・・・という多くの方にとっての現実的ではないプランとは違い、コーストFIREプランは超現実的なのです。

キンチラ
キンチラ

※記事を通して、投資による運用利回りは毎年必ず得られるものではないことを注釈しておきます。投資にはリスクがあります。上振れする年もあれば大きく下振れする年もあることに注意してください。

この記事での計算はあくまで運用利回りが一定であった場合の試算となります。

超優良家計になれる

他のFIREを目指すメリットと同じように、コーストFIREを目指すことでも得られるメリットです。

FIREを目指すとできるだけ早く必要な投資元本を用意したいと思うはずです。

その思いが行動に変わり、節約や倹約を行うようになります

キンチラ
キンチラ

だって早くFIREしたいもん。

固定費を削減したり、惰性で買っていた嗜好品に手を出さない・・・などなど。

そうすると自然と貯蓄に数万十数万を回せる超優良家計の出来上がりです。

これができただけでも、FIREを目指した価値があったというものです。

すべての人が目指すべき、という言葉がダイレクトに理解できるメリットだと思います。

会社を辞めるリスクを負わない

最後はどちらかというと消極的な理由です。

フルFIREやサイドFIREの大きな目的の一つにサラリーマンを辞めるというものがあります。

サラリーマンの良いところは月々の固定給が決まって振り込まれることです。

それがあるために安定した生活が送れます。

しかしながら生活費の一部として投資運用資産の取り崩しが必要なフルFIRE、サイドFIREなどは生活を投資成績という不安定な要素に左右されるということになります。

コーストFIREは会社を辞めるプランではないために、安定した生活を送ることが可能です。

キンチラ
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ただし勤める会社がいつまでも存在するとは限らないことに注意ね・・・

また世間体という観点でもリスクを回避できます。

働いていない、というのは思ったより肩身の狭いものです。

自分は何者であるかを人に伝える場面を想像してみてください。
あなたはどのように伝えますか?

むしろ向こう方からは「どのようなお仕事をされているのですか?」と聞かれてしまうかもしれませんね。

あとはクレジットカードなどの審査が厳しくなるでしょう。

その世間体リスクを負わなくてよいというのがコーストFIREのメリットと言えばメリットです。

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とにかく目指して悪いことはあまりない!!

年金受給額の引き下げや受給開始年齢の引き上げ、退職金の減少・・・という将来が暗い情報が飛び交う現代、老後のための自助努力はもはや義務です。

iDeCoを国が推進していることからも容易にうかがえますよね。

ここまで読んでくださった方々には多少なりともコーストFIREのメリットが伝わったかと思います。

また前述しましたが、目指すだけで超優良家計になれることはほぼ間違いなしです。

義務でもさらに豊かな生活を送りたいという気持ちでも、コーストFIREはすべての人が目指すべき概念であると思っています。

キンチラ
キンチラ

無理なく今の生活を豊かにできるのがコーストFIRE!検討してみてね!

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都内在住サラリーマン投資家の目指せFIRE生活