FIRE目標金額に”総資産額”を使ってはいけない理由

FIRE

よくFIREを目指す人の「〇〇万円あれば年利△%で年間××万円」「目標資産〇〇万円」という謳い文句を見かけますが、

これは少々誤解を生む表現です。

目標金額に達したのに実はまだまだだったということにならないように

正しく認識した上で夢のFIREの目標を立てましょう。

今回は少々細かいですが上記謳い文句に突っ込んでいきます。

キンチラ
キンチラ

正しい目標設定は重要だよ

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FIRE謳い文句の誤解表現とは

「〇〇万円あれば年利△%で年間××万円」「目標資産〇〇万円」という表現からは、

〇〇万円貯めてしまえばゴールなんだ

という認識を持つかと思います。
しかし残念ながらそうではありません。

この〇〇万円という表現はあたかも総資産、つまり全金融資産を指しているかのような誤解を与えます。

表現してる方は悪気があって謳っているわけではないのですが、SNSなどで簡潔にかっこよく宣言しようとするとこのような表現になりがちです。

しかし受け取り手、特にFIREを目指して投資を始めようと考えている人にとっては少し不親切な表現と言えます。

その理由を次の項から述べていこうと思います。

キンチラ
キンチラ

細かいやっちゃな~と思わないでね・・・(笑)

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FIRE目標金額に総資産額を使ってはいけない理由

総資産すべてから利益が生まれるわけではない

少し考えてみれば当たり前の話です。

例えば私のFIRE目標額は6000万円です。

インデックス投資により年率4%(税引き後)で運用して年間240万円(月20万円)の利益を得られる状況を作るつもりですが、

総資産が6000万円になればそれは達成できるでしょうか?

総資産6000万円をすべて投資できれば状況自体は作れますが、現金が0円となり目先の生活ができなくなりますよね。

資産形成の基本は、

まずは生活防衛資金を作り、直近数年間で使う予定のある資金(生活費や娯楽費、家電や車の買い替え費用、学費)を現金で残す。

それができてやっと残りを投資に回すというのが常套手段です。

投資をする前に貯めておくべき資金は最低でも数百万円は必要でしょう。

つまり総資産が6000万円に達したからと言ってFIRE達成とはならないのです。

現実的には6500万円くらいは必要でしょう(サラリーマンか自営業かで変わるとこですが)。

+アルファの500万円をためるにはサラリーマンの手取りを仮に25万円だとして、

そこからもろもろの生活費や娯楽費を抜くと貯められるのは多くてせいぜい15万円程度と考えると500万円÷15=約33か月(2年9か月)も余計に期間がかかってしまいます

2年9か月では資産の値上がり分も大して期待できません。

謳い文句を純粋にそのまま総資産額と捉えてしまい、自分の目標を設定してしまうと実はまだ2~3年も余計にかかるという事実に気づいて落胆しかねません。

キンチラ
キンチラ

まさか生活防衛資金もためずに投資をしていないよね!?

投資出来ていて初めてFIRE達成と言える

「〇〇万円あれば年利△%で年間××万円」はまだいい方で「目標資産〇〇万円」という表現はさらに気を付ける必要があります。

わかりやすく極端な話をすると、目標資産6000万円をすべて現金で貯めた場合はどうでしょうか。

当然そこから配当や値上がり益などの利益は生まれないのでFIRE不可能です。

いやいやたまった時点で6000万円を一括投資すればすぐじゃないか!!

と思われるかもしれませんが、あなたはその判断をできるでしょうか?6000万円という大金です。

全額一括投資は怖いから何回何十回かに分割して投資しようと思うのではないでしょうか。

その分FIREまで期間が開くことになりますよね。

そこまで極端ではないにしろ、この全額一括投資の怖さからほとんどの人は積立投資を選択するはずで、そしてその分FIREまであえて期間を延ばしているのです。

退職金が入った時を考えると現実的にわかりやすいかもしれませんね。

そのほかにボーナスを投資に移し中とか、貯金を投資に移し中とかも考えられます。

現金を投資に移し切る期間がプラスで必要だということは頭に入れておいて損はないはずです。

まぁ一括投資が怖くない人は別ですが。

キンチラ
キンチラ

理論的には一括投資が正解とはいえ、変に高値つかみしたくないもんね~

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FIRE目標金額には総投資額を使おう!

総資産で考えるから少々複雑になるのです。

ここはシンプルに総投資額を目標金額に使いましょう。

つまり私は投資されている金額が6000万円となればFIRE達成となります。
証券口座の投資額を合計した金額が6000万円ならよいのです。

そこには生活防衛資金も直近数年間で使う資金も混ざっていません。
進捗率も計算しやすく超わかりやすいです。

もちろんその分投資以外に残しておくべき現金は計算して手を付けないように気を付けなければなりませんが、目標の指標としては総投資額が絶対的に適当です。

車を買い替えたので達成率後退・・・という無駄にモチベーションが下がることもありません。

投資額と貯金をごちゃ混ぜにせず、シンプルかつ誤解表現もない「FIRE目標投資額〇〇万円!!」という目標を掲げていきませんか?

キンチラ
キンチラ

収入からまず投資資金を確保しておけば、一定速度で投資元本が増えること確定。
目標達成までの計算もシンプルに考えられるよ!おススメ!!

FIRE
都内在住サラリーマン投資家の目指せFIRE生活