夫婦を悩ませる家計管理。
銀行口座はどうしよう、おこづかいはいくらにしよう。
そんな色々な想いが渦巻く家計管理の答えは一つではありません。なぜならそれぞれの家庭の環境が異なるためです。
共働き、専業主婦(夫)、収入、夫婦の収入比率、子供有無、自営業、サラリーマン・・・
組み合わせるといくつものパターンが考えられます。
本記事では共通の答えは提供できませんが、
共働きDinksのFIREを目指すサラリーマン夫婦かつ金融資産が3000万円以上のアッパーマス層である私の家庭の場合と夫婦喧嘩にならない秘訣をお話しします。
少々特殊な部分もあるかもしれませんが、FIREを目指していない家庭の方でも当てはめることができますので、ぜひ参考にしてください。
結婚2年目ではありますが、一度も不満が出ていない手法です!!
夫婦の支出管理
夫婦の銀行口座
夫婦共通の口座は2つあります。貯金用と家計用です。
結婚して家計が共通となった際に、生活防衛資金と突発的な支出にある程度耐えられるくらいの金額をそれぞれお金を出し合って共通の貯金口座に振り込みました。
トラブルや大きな買い物が無い場合は手を付けてはいけないお金です。
足りなくなれば補填されますが、結婚2年目ということもありまだ補填は発動したことはありません。
家計用口座は食費などの変動費を支払うための口座です。必要な際に口座に紐づかれたクレジットカードで決済をします。
固定費は家計用口座とは別に支払われます(後述)。
支出分担
我々夫婦はサラリーマン共働きのため、月一度、給与が各個人口座に振り込まれます。共通口座にはまとめません。
そして我が家は支出分担制です。
家賃や通信費、食費、水道光熱費などの予算を決めたうえで、大体同じ金額になるように分担します。
家賃や通信費などの固定費はそのまま個人口座から引き落としされます。家計用口座とは別に支払われると言ったのはこのことです。
食費などの変動費は予算で決めた金額を家計用の口座に振り込み、クレジットカード決済で支払います。
ちなみに変動費の担当はバラバラにすると予算の設定が面倒になるため、担当者を一人(私)にしています。ペットのチンチラの生活費もこの変動費に含まれます。
毎月の変動費はマネーフォワードアプリでチェックし、超過しないように日々意識して生活します。
1か月分余計に入金しているため少々超えても問題ないですし、超えることはしょうがないこととして、そこまで厳格にはしていません。
予算を意識することで、大幅な偏差が生まれないようにしようという目的です。
予算の目安を決めておくことで結果はその周辺に落ち着く
貯蓄・おこづかい
貯蓄
この記事では貯蓄を貯金と金融投資(以降、投資)をまとめた意味で使用いたします。
貯金は今では完全にしていません。
前述のとおり婚姻当初に生活防衛資金と突発的支出のための金額を貯金用口座に振り込み済なので、心もとないレベルまで減らない限りは毎月の給与からの貯金は発生しません。
一方投資は、毎月の給与からおこづかいを除いた全額を投資信託の購入に充てています。
※ボーナスなどの臨時収入については各個人の判断にまかせることとしています。
下記記事を参照してください!
この貯蓄方法についてはFIREを目指す家庭の特殊な部分かと思います。
最低限の貯金(投資家は現金と言われた方がしっくりくる)をした後は投資に多くの資金を回していますからね。
サラリーマンがFIREするためには投資の力を最大限活用することが必要不可欠なのですが、FIREを目指さない方にとっては貯金額0は極端です。
ただし最低限の貯金を貯め切ってから投資へ・・・という流れ自体は誰しもが取って良い手段だと思います。
現役世代が老後に年金のみで生活が出来ないことはすでに周知の事実です。
国からiDeCo(個人型確定拠出年金)が推進されていることからも分かるとおり、投資の力を借りて自助努力を行うことが事実上求められています。
お金は分割できるため、貯金と投資の割合を50:50、80:20とバランスを取れます。
最低限の貯金があって生活に困らない余剰資金をさらに貯金にまわせている家庭にとっては、少しでも投資へシフトすることは将来の備えとして十分有効な手段だと思います。
※余剰資金もない家庭は投資をしては危険です。
※投資はリスクもあるため自己判断で
おこづかい
我が家は給与を一旦まとめるという手法を取っていませんので、家計を管理している側から「あなたの今月のおこづかいは〇〇円ね」のような現金の手渡しや口座振り込みは発生しません。
ではおこづかい額はどうするかというと、まずは下記計算式で表せます。
おこづかい=給与手取り額-各分担支出額-投資額
実際はおこづかいはこれくらいが良いという金額を決めて、下記で逆算で投資額を決めています。
おこづかい額は夫婦で同額としています。
投資額=給与手取り額-各分担支出額-おこづかい
そして各々の投資額と目標投資利回りからFIREまでの年数を計算するといった形です。
おこづかいは基本的に使い方を双方で文句を言わないルールとしています。
おこづかいの範囲内なら何に使ってもOKです。
言い方を換えれば、毎月決まった投資額を入金するなら何でもよいです。
投資額が基本的に変動しないような考え方です。
余った金額を投資、ではFIRE計画を立てることはできませんからね。
FIREに必要な投資額とおこづかい額をうまく調整しよう
喧嘩にならない秘訣
さてここまで家計管理方法や貯蓄・おこづかいについて話してきましたが、いくつか夫婦間の喧嘩に発展しそうなポイントもあります。
以降から項目ごとに喧嘩にならない秘訣をご紹介します。
少し冗談交じりな内容となるので気を張らずにご覧ください(笑)
分担した支出がほぼ同額
夫婦の収入が異なるので支出が同額だと不公平感があります。
妻より私の収入の方が数百万円多いため、同額は妻から不満が出そうです。
ただしおこづかいすら同額にするという逆に私から不満が出そうなポイントもあえて含ませることで「お互い様」という感覚を持てるようにしています。
設定当初は「稼いでいる分おこづかいがもっとあってもよいのでは?」と言われたこともありました。
また変動費は私がすべて受け持ち予算超過リスクを請け負うという私にとって不利なポイントを含ませておくことでいつでも下手に出れるようにしています。
投資額多すぎ問題
FIREを目指す以上、妻にもある程度まとまった額を投資に回してもらっています。
しかしそれは将来にお金を回し、今自由に使えるお金を減らしていることになります。
FIREなど目指さず老後対策程度の投資であればもっと使えたお金があったはずです。
そんな不満が出ないための秘訣として、私は妻よりなんと数倍の額を投資に回すことにしています。
むしろ給与からのおこづかいはななんと0円にしてしまっています。
(趣味費などは今までの貯金とボーナスから出る形をとっています)
おこづかいは自由に使ってよいので、投資に使ってもよいのです。
「もっとお金使えば?」と言われる。
そんな自己犠牲のおかげもあってか、今まで投資額に不満をもらったことはありません。
むしろ独身時代の貯金を投資に回していただくことに成功しました。
贅沢ができないのでは?
投資への入金額を増やすために日々の生活を圧縮している部分はあります。
例えば食事は基本自炊にする、食材もこだわりは持たずに安いものにシフト、賃貸も最低限満足できる設備・立地を選んだりしています。
収入からすればもっと外食を増やせるし、食材のグレードも上げられるし、もっと職場へのアクセスのよい地域に住むことも可能です。
それでも十分貯蓄をしながら生活ができます。
しかしFIREを目指す以上は圧縮の余地が十分ある部分です。
それをしてきたからこそ、月一度の資産公開で報告しているような資産を形成できています。
(記事執筆時点でアッパーマス層)
本当に一切贅沢をしないのであれば喧嘩は必至ですが、喧嘩にならない秘訣として、
「お金を使うときは使う」というメリハリのある支出を心がけています。下記に例を示します。
- ボーナスが入った後はいつもより価格帯が高いお店に食事に行ったり旅行へ行く
- 旅行先では好きなものを買って好きなものを食べる
- たまに普段は買わないような食材を試してみる(試した上でもう買わないと決めたことも)
- 時短家電は積極的に導入する
恐らくこれらが無ければ喧嘩が頻発するどころか、自分自身にとっても良くない影響が出ます。
削れるところを何でも削ってしまえばFIREどころか今の生活に耐えられなくなり、「もうやーめた!」とFIREを目指すこと自体を、投資すること自体を辞めてしまいかねません。
何事もバランスが大事です。
我が家の場合は、上記メリハリ支出によって今のところうまくいっています。
FIREを目指すことを続けることが一番大事!特に夫婦はね。
おこづかい額が変動する
最後は喧嘩ポイントと良いポイントが含まれています。
まずは喧嘩ポイントですが、変動費は私がすべて受け持っていますので、なんやかんや支出がかさんだときは私が負担することになります。
何も対策をしなかった場合、私のおこづかいだけ減ることになります。
そこで対策として、大体1万円程度まで超過した場合は超過分の半分を妻に負担してもらうルールをとっています。
数千円の超過であればそのまま私が負担します。いつでも下手に出れるようにしています。
妻には「請求が来る」と言われています。
次に良いポイントですが、各人の昇給分はそのままおこづかいの上乗せとなることです。
昇給したのにおこづかいは増えない、またはこれだけしか増えない、というような不満は一切なしです。頑張った分だけ報われます。
もちろん増えた分を投資に回してくれると嬉しいのですが、それは個人の判断としています。
FIRE計画はあくまで現時点の収入から捻出できる投資額で考えていますので問題なしです。
昇給額が異なっても特に文句は言いません。
仮に私の方が昇給額が多くてもすべて投資に回すので文句の出ようがありません。
家計管理方法は固定ではない
最後にお断りしておきますが、これまで話してきた内容は現時点の私の環境でうまく運用できている内容となります。
子供を授かることがあれば支出分担やおこづかい制度を変える必要があるでしょうし、FIREすればもちろん通用しません。
参考にする際は自身の家庭に合わせてカスタマイズしながら適用していってください。
私もその時その時のライフスタイルで臨機応変に対応していこうと思います。
大切なのはバランス!FIREを目指す過程で気持ちがついていけなくならないような家計管理方法を選択しよう!無理なく投資への入金額を最大化できていると自負しているよ!