6月,12月になるとネットがにぎやかになる「ボーナス」。サラリーマンにとってその響きたるや、なんと甘美な。
我が家は共働き夫婦ですが、二人とも幸いなことに今のところ毎年ボーナスが出ています。
今回はボーナスを倹約家、投資家の二つの立場から見た考え方と、
FIREを目指す夫婦のボーナスの実際の使い道を紹介します。

金じゃ金じゃー!!
ボーナスは完全なるあぶく銭
「あぶく銭」と聞くとジャブジャブ使ってよいお金という感じにとらえられますが、ある意味正しくある意味で間違っている表現といえます。
FIREを目指す人種というのは投資家である前にものすごい倹約家でもあります。
まずは倹約家としての考え方から述べようと思います。
倹約家としてのボーナスの考え方
さて、倹約家である我々はボーナスをどうとらえているかというと、
「月々の家計から切り離された存在」
ということになります。
サラリーマンとしての報酬としては大きく、給与と賞与(ボーナス)があり、
給与は毎月決まった額が労働者へ支払われるお金、言い換えると「会社が毎月決まった額を労働者へ支払う契約のあるお金」になります。
それに対し賞与は、会社がどれくらいを労働者へ支払うか自由に決めることができるお金になります。
つまり賞与は0円でも法的には問題ないわけです。
0円はいきなり極端かもしれませんが、業績が悪化してボーナスが出なくなった業界・企業は、近年のコロナ禍では少なくないでしょう。少なくとも安定的でない、いつ減るかわからない報酬であることは自明であると思います。
倹約家である我々は日々の生活や買い物を、この安定しない報酬をあてにして家計を組んでいません。
むしろこれこそ極端に0円として考えてよいところです。
月々に安定して入ってくる給与内で生活できる家計管理。
それどころか数万円、十数万円の貯蓄が可能な資産配分をして生活をしています。
しかも無理せずやりくりできる術を倹約家は持っています。
その貯蓄の中から家電の買い替えなどの大きな出費も対応するのです。
ちょっとした贅沢もここから出します。決して切り詰めたぎりぎりの生活をしているわけではありません。

別にボーナスがなくても困ってないし~♪
では私にとってボーナスとはどういう存在なのか。
なかったと思っていたものが実はあった、生活にも何ら困っていない・・・・
「じゃあ好きなことに使おうぜ!!!」
そう、あぶく銭なのです。
月々の家計を給与ベースで整え、一定額貯蓄に回すことができているため、すでに家計は超健全。
ボーナスは好きなことに使い、お祝いができます。
買いたかったこれも、食べたかったあれも、思うがままです。
たとえ使い切ったってなにも困ることはありません。何に使ってもオッケー!!
これが倹約家としてのボーナスの見方になると思います。

すべての人がそう考えているとは限らないけど、近い考え方だと思うよ
投資家(インデックス投資家)としてのボーナスの見方
投資家はボーナスを、
「さらに投資へ入金できるまとまった資金」
と考えています。
投資はお金を持つものがさらにお金を増やせる資本主義の象徴であるものです。
特に私の行っている「インデックス長期投資」はまさに投資への入金力が大事になってくる「入金力ゲーム」なのです。
そして増えたものがさらに増えるという雪だるま方式の複利の効果を最大限享受するには、
なるべく早く、そして大きく投資へ入金することが必要となってきます。

増やせ!増やせ!イケイケどんどん!!
そのためボーナスはまたとない絶好の機会なのです。
証券会社によっては、投資信託の積み立て設定に「ボーナス設定」なる決まった月に決めた額を追加購入できる機能があったりします。
いま日本の銀行普通預金金利はよくて0.2%・・・都市銀行なんて桁が何個も落ちます。
いくら銀行に置いておいても増えていきません、ボーナスはとっとと何かしらの投資に回してしまいます。インデックス投資は年利回り3%~7%で運用が十分可能です。
高配当株投資をやっている方たちは、割安な株をここぞといわんばかりに仕込むのでしょうか。
このような入金力ゲームを行っている投資家はすでに倹約家を経て投資へ乗り込んでいます。
月々の家計の黒字化なんて当たり前、さらに増やして爆益だ!!
使う予定がない「あぶく銭」は増やしてしまおう。投資に好きに使おう、そういう考えなのです。
逆にボーナスをあてにするのは超危険
前述のとおりボーナスは確約された報酬ではありませんので、それを毎年あてにローン返済や買い物などをしているといざボーナスが減額!!なんてなったときは家計が破綻しかねません。
特にボーナス払い設定をしているものは気を付けてください。
支払わなければならないときに現金がない、といったことになりかねません。
何事もボーナス払いは使用しない前提で購入を考えることをお勧めします。
危険なのは金額の大きい住宅の購入です。
フラット35などで購入前にローン完済までの道筋(グラフなどを用いる)のプランを不動産屋さんや、ファイナンシャルプランナーさんに頼むと思われますが、
毎月のボーナス額を聞かれて素直に答えるとそれベースで返済プランを立てられてしまいます。
一見なんなく返済できると錯覚しがちですが、毎年未知なボーナスをあてにされていることをお忘れなく。実際に友人は一発目にそれで算出されておりました。

ボーナスは0円で考えておくくらいがちょうどよいんだね
FIREを目指す我が家のボーナスの使い道
さて、もう一つの本題の私キンチラ家のボーナスの使い道についてです。
FIREを目指しているため、かなりの入金力で投資していると予想できますね。
驚異の貯蓄率97.5%!!

どーん!!!!
なんとキンチラ家では概算97.5%もの割合でボーナスを貯蓄に回しています!!
貯蓄、という表現にしたのは投資と貯金の合算であるためです。
私個人では冗談抜きで投資率97.5%ですが、妻は一定額投資に回したほかは貯金していますからね。
おこづかいとしてたまに使うようです。
一方キンチラはイケイケどんどん状態です。
できるだけインデックス投資へ入金してなるべく早くFIREしてやる!!
おそらくFIREを目指している人の大方はボーナスの9割以上を投資へ回していると思います。

FIRE界じゃ俺なんて下の下さ・・・
あまりは旅行など
ここが意外とポイント。100%じゃない理由は?あぶく銭じゃなかったのか!!
FIREを目指すといえど、未来が大事なのと同じくらい今も大事。
半年、一年間頑張ってきたことのお祝いに、妻と旅行へ行ったり、おいしいものを食べに行きます。
幸いにもキンチラと妻のボーナス月は3か月づつずれていますので、良い感じに定期的にガス抜きができています。
FIREを目指すこと、インデックス投資を続けていくために欠かせないイベントです。
いつもいつでも投資じゃあ心が持ちませんからね。
ただし、ボーナスだからと言ってそのタイミングで使うことはそれで基本的にはおしまいです。

貯金で買いたいものは買いたいときに買えるしね
ボーナスは家計には含めないようにしよう!
倹約家、投資家、もしくはそれ以外の方にせよ、ボーナスは月々の家計に含めずに組み立てましょう。
まさか前年度の年間ボーナス額を12で割って次年度の月々の予算に組み入れたりしようとはしませんよね?
意外とあるあるのようなので、お気をつけて。
97.5%も貯蓄しろとは言いません(笑)
給与だけで毎月黒字の超健全家計サラリーマンを目指しましょう!!

そうすれば未来は明るい!!一緒に頑張ろ~う!!