日経平均株価バブル後最高値でもインデックス投資家はブレてはいけない

資産形成

2024年2月時点で日経平均株価がバブル後最高値を超えたというニュースが駆け巡っています。

日経平均株価、一時3万6000円台…バブル後最高値更新 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

要因は色々あるようですが買い支えているのは外国投資家のようで、将来の日本への期待が現れているとのことです。

キンチラ
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少子高齢化で将来の成長が見込めないと思っていたほとんどの日本人としてはこの動きは予想外だった方もいたのではないでしょうか。

あの投資の神様ウォーレン・バフェット氏も日本の商社株を購入しているというニュースもありましたし、

バフェット氏の日本株投資次なる一手、ウオッチャーは「金融株」推し – Bloomberg

それならば自身の資産配分の日本株の割合を増やそうと思う人もいるかもしれませんね。

しかしながら私のようなインデックス投資家はこのような資産配分の変更をするべきではないと考えています。

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すでに日本株を仕込むのが遅い

まずインデックス投資家は短期的な株価の予測ができないというスタンスであることが前提です。

無理に予想して資産配分を変えてしまうと、割合を大きくした資産の高値掴みの懸念が出てきます。

キンチラ
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割合を少なくした資産の機会損失の懸念もあります。

今回の日経平均のバブル後高値更新のニュースを受けて資産配分を変えるといったことならなおさら、高値掴みの懸念が大きくなります。

なぜならすでに高値圏である可能性があるからです。

現在日経平均で利益を一番得られているのはバブル崩壊後~バブル後最高値前に購入していた人です。

日本株への投資で儲けようとするならそもそもバブル後最高値前に仕込んでおくのが良かったのであって、

それができずに今から投資を増やそうと思うのは、はっきり言ってセンスがありません

別にセンスがないことを問い詰めたいわけではなく、

そもそもインデックス投資はそういうセンスがない人が選択する投資手法であるということです。

キンチラ
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むしろセンスがないのに年平均利回り3~7%も得ることができる可能性を秘めた素晴らしい投資手法です。

センスがないからインデックス投資を選択したという信念を持って投資を淡々と続けていく必要があるのです。

ぽっと出のニュースに振り回されて信念を揺るがし無駄にリターンを下げるような行動をしないことが、インデックス投資の成功の秘訣だと考えています。

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同じ資産を一定額で購入、そしてリバランス

インデックス長期投資は私のような積立投資を行う投資家にとって、

同じ資産を一定額を購入し続けるのがリターンを上げるために合理性があります。

例えば資産配分が米国株:日本株=50%:50%だとします。積立額も毎回同じ割合です。

そして仮に1年後に米国株が好調で資産を増やし、米国株:日本株=60%:40%になったとします。

しかし積立額は当初決めた資産配分と同じ50%:50%で入金されますから、

積み立ての都度、50%:50%に戻す効果を及ぼすことになります。

具体的には何をしているかと言うと、

積立額は毎回一定金額なので相対的に高くなった米国株の口数を抑えて購入し、逆に相対的に安くなった日本株の口数を多く購入しているということです。

このように毎回一定金額を同じ資産割合で購入しておくと、資産価格が変動する中で高い資産はより少なく、安い資産はより多く買うといった行動を機械的に採ることが可能なのです。

これはインデックス積立投資の基本中の基本ですが、外部からの様々なノイズによりそれが揺るがされる懸念があります。

今回で言うと日経平均がバブル後最高値を更新したというニュースです。

これを受けて、

これから日本株がもっと伸びるんじゃないか?何もしなければ利益を取り逃すのではないか?

という誘惑と機会損失の怖さが機械的な投資行動を揺るがすことになります。

現に米国株が好調だった近年で日本株は低迷していましたが、

愚直に機械的に日本株を一定割合で投資入金していれば低迷期に多く口数を変えていた分、日経平均のバブル後最高値更新で利益を拡大できたはずです。

もちろん手動で日本株の底(バブル崩壊直後)で多く仕込んでバブル後最高値ですべて売却できた人に利益は及びませんが、

そもそも底と高値を予想するのは(どちらかでも)難しいですし、しかもその行動はインデックス投資の概念の範疇を越えているのでここでは論外です。

キンチラ
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無理に予想して失敗するよりも一定金額を定期的に積み立てていく方が結局大きなリターンを得らるというのがインデックス積立投資の素晴らしいところ。

またリバランスもリターンを拡大に寄与できる良い投資戦略です。

先の例で米国株:日本株=60%:40%になったものをまた50%:50%のバランスに整え直すような行動をリバランスといいます。

確かに毎回の積み立てでもバランスは是正されていくのですが、すでに投資されている金額が積立額より大きくなると効果は薄れていき、是正しきれなくなっていきます。

そこで投資されている商品の売買を実行し一気に割合を整えます。

キンチラ
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このことをリバランスと呼ぶんだね。

このリバランスも高いものを売って安いものを買うという行動を採ることになるのでリターンの拡大に寄与します。

ただし自分の決めた一定割合、または一定期間で機械的に行うことが前提です。

米国株はまだ上がるから、日本株はまだ上がらないから・・・などと高い安いを判断することはインデックス投資の概念からするとNGです。

今回で言うと日経平均がバブル後最高値を更新したというニュースによって、ちょうどいいからこのタイミングでリバランスだ!という行動がNGになります。

結果的にそれが正解だったとしても、今後すべての予想が当たる保証はありません。

キンチラ
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むしろ当たる確率は極めて低いと思っています。

あくまで機械的に行うことが重要です。

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日経平均の上昇は短期トレンドかもしれない

外国投資家や一部の投資家からはある程度長期で日本株の上昇を見込んでいるという話も聞きます。

日経平均は今後10万円をつけるといった予想もされているくらいです。

2031年は日経平均10万円…日本の先行きを「楽観」できるワケ | ゴールドオンライン (gentosha-go.com)

極端ですが、しかし探せばこのような極端な予想は日経平均がバブル後最高値を更新する以前から予想する投資家はいました。

次の年には38000円をつけるとか、40000円に達するとか、予想する人は言いたい放題でした。

キンチラ
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ことごとく外れてるけど。

しかし何故か今になって現実味を帯びてきたかのようなニュースが我々一般国民の目に触れる機会が多くなっていて、

今度こそはバブルを超えるかも!

という空気感になっているように感じます。

でもそれすらわからないのです。予想できないのです。

日本人としては日本株がバブル期を超えていくならそれに越したことはないと思うのですが、

投資家としてはこの上昇は短期トレンドであるかもしれないと思い静観するのが良いと思います。

あくまで我々インデックス投資家は長期投資を行っているのであって、短期の上げ下げで利益を得ようという投機をしていないのです。

そのうえでどうなってもいいように一定割合で日本株を保有・積み立てしておきます。他の国の株も同様です。

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インデックス投資家はブレてはならない

インデックス投資家は大きな市場の変化でもない限り当初決めた投資戦略を変えるべきではないと考えています。

大きな市場の変化とは例えば世界経済の大部分を占める米国を凌駕する新興国の成長があった時などです。

そうなって初めて資産配分の組み換えを検討しても良いと思います。

しかしそれであってもなお変えないという判断もありです。

相対的に安くなった米国株を多く買い、相対的に高くなったその新興国株を少なく買うといった行動ができるからです。

そういう意味は、インデックス投資家が資産配分を変えるべき時は、

そもそもの考えが変わった時と言えるかもしれません。

当初は信じていた米国を信じられなくなった、とか、

もっと新興国株を大きく持って成長した時に恩恵を受けたい、とか、

インデックス投資の範疇で戦略をもって資産配分を変えるといった行動はむしろするべきだと考えます。

今の投資に疑問を持ったまま長くは続けられられないからです。

長期投資はとにかく続けることが大事です。そのために必要なことなら積極的に行動をしましょう。

しかしながらそれ以外のノイズと言うのはいくらでも入ってきます。

キンチラ
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日経平均バブル後最高値更新もノイズです。言い切ります。

仮にこのタイミングで日本株を多く仕込んでいれば大きな利益を得られていた、という結果になったとしても、

それは結果論だ。という割り切りができる自信があります。

みなさまも自信を持つべきだと思いますし、少なくとも自信を持てるだけの投資理念を持っておくべきです。

一定金額を、一定期間で、愚直に、できるだけ多く投資していく。

我々インデックス投資家はブレてはいけません。

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