バランスファンドはダメなのか?批判に反論します

資産形成

私が長期投資のコアに据えているのはeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)です。
アセットアロケーションは下記記事を参照してください。

しかしながらバランスファンドは賛否両論ありつつも否の声の方が大きいです。
SNSの過激派の方は強く批判されている方もいます。

そんな批判の声に一理はあると思いつつもまさに投資を続けている私としては少し反論できる部分もあると思っているので、

あえて今回はよく挙げられる批判に対して反論をしたいと思います。

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批判への反論

”株式のみよりリターンが劣る”に対して

その通りではありますがバランスファンドを選んでいる我々は意図的にリターンを下げているのです。

なんでリターンを下げているのか?

それはリスクを下げたいからです。

これがリスクが下げられずリターンだけ下がるならバランスファンドなんて選択しません。

バランスファンドというのは一般的には株式のほかに債券のようなローリスク・ローリターンの資産を組み込むことで値動きリスクを下げているわけです。

なんでそんなことをするのかというとリスク商品の値動きの大きさに心が耐えられず、

投資を道半ばで辞めてしまうという長期投資において一番最悪なケースを回避するためです。

キンチラ
キンチラ

リターンだけを追っていては投資は上手くいかない。これ常識。

株式よりリターンが低いからダメだ、なんて批判はお門違い。
リターンしか目に見えていない証拠です。

記事執筆時点から過去何年~十何年は米国株式が好調で株式のみに投じていた方が分散投資よりもリターンを上げられたことは事実です。

しかし個人で長期投資を行っている我々はこの先さらに10年や20年以上投資を続けます。

今後過去と同じように株式が好調だとは限りません

巷ではそろそろ米国がリセッション(不況)入りするという見解も強いです。

なおさら分散投資が重要になってくることは間違いなしです。

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”何に投資しているか把握しないまま投資してしまう”に対して

バランスファンドは国別なら日本、先進国(日本除く)、新興国、アセット別なら株式、債券、REITが組合させた詰め合わせパック的なものです。

これ一つ買ってしまえば広く全世界に分散投資ができるというのがバランスファンドのメリットの一つなわけですが、

一方で批判としてはごちゃまぜになっているために運用する本人が中身を理解せず、いざ下落した際に他人のせいにしがちになると言われることが多いです。

自分で選んでアセットアロケーション(資産配置、以下アセアロ)を組む作業をしていないため、自分で選択したという意識が低いというのです。

しかしそうである人も中に居るでしょうが・・・

こと私の場合はかなり多い頻度でどの国が、どの資産が伸びて・下落しているのかをチェックしています。

キンチラ
キンチラ

基準価格更新に合わせて毎日チェックしているくらい

今月は新興国債券が一番リターンがよかったなとか、REITは厳しい相場が続くな、やはり金利上昇が影響しているのか・・・など。

要は運用者次第ということです。

バランスファンドで運用していようがしていまいが、各資産レベルの動向を確認する人はしますし、しない人はしません。

長期投資の最適解と言われている全世界株式ファンド(オルカン)だってバランスファンドの範疇です。

オルカンについてはこのような批判が全くないのは不思議ですね。

どの国が伸びているのか下落しているかなんて意識しない人だらけでしょう。

「〇〇バランス」みたいなバランスファンドと銘打っているファンドが批判標的となりやすいだけです。

もっと言えばインデックスファンドなんてどの企業の株式がどうかなんて考えない人がほとんどです。

オルカンと両翼を担う米国株式指数であるS&P500に連動するファンドを例にとれば、それに運用する人は米国の500社すべてに投資しているのです。

一社一社の業績を毎月、毎年確認する人なんてほぼいないですよ。

キンチラ
キンチラ

確認してもGAFAMくらい

何に投資しているか把握していないまま投資しているのは何もバランスファンド運用者だけに当てはまることではないし、しかも把握するかしないかはその人次第です。

バランスファンドに投資している人の方がその傾向が強いのかもしれませんが、一括りで批判するのはちょっとお門違いかなと思います。

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”手数料が高い”に対して

バランスファンドはその仕組み上アセット単体のファンドに比べて手数料が高いです。
バランスを組み、定期的にファンド内でリバランスをするための手間があるからです。

それは間違いありません。

しかしその差はもう今の時代は誤差レベルといえます。

S&P500に連動するファンドと私の保有するeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の信託報酬手数料の差は0.07%程度しかありません。

しかも投信保有ポイントの差を考慮すればさらに差は縮まります。
私の使っているSBI証券では投信マイレージと言われています。ぜひチェックしてみて下さい。

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SBI証券

運用額が大きくなれば差は見えてくると思いますが、逆に0.07%でリバランスの手間を無くすという価値を生んでいます。

これはいつの間にかリスクを取りすぎていて下落時に大ダメージを食らってしまった、などの長期投資をやめてしまう要素を取り除くものです。

キンチラ
キンチラ

株式は債券より長期的にリターンが高いので、個別ファンドで運用していて放置しているとどんどん資産の占める株式の割合が増えていく。

すると当初想定していたリスクよりも大きなリスクを負ってしまうことになる。
定期的なリバランスは必須なんだ。

リバランスは年に一回で十分と言われていますが、それでも手間は手間です。

証券会社にログインし、増えすぎた資産と減った資産を見比べて割合を計算し、一方は売却して一方は購入するといった作業が必要です。

それに今まさに増え続けている資産を売り、今まさに減っていっている資産を購入するという作業は心理的にはちょっと抵抗感があることかもしれません。

増えていくならもうちょっと持っていた方が・・・
減っているものは回復相場が見えてから購入した方が・・・

などと、どうしても人間のマニュアル操作が入ると心理的抵抗感が邪魔することは否めません。

こんなことを考えるは面倒だ!放置しよう!

結局放置してしまう人もいるでしょう。

ならいっそのこと、バランスファンドで自分の意思とは関係なく自動的にリバランスしてくれた方が健全です。

リバランス頻度が多すぎると運用成績を落としてしまう懸念もありますが、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)のリバランスは年1回なので妥当な頻度です。

投資を安全に継続していくためにバランスファンドを選択するというのは間違ったことではありません。

そこに大きな手数料の差があれば考え物ですがそうではないので、あくまでその人に合っているかどうかなのです。

しかもeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)はこの分散投資を個別ファンドで組むよりも手数料を安く運用することができてしまいます。

キンチラ
キンチラ

新興国関連の個別ファンドの手数料が比較的高いからね

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”資産割合が適切でない”に対して

バランスファンドの中には私の運用するeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)のような資産割合が固定のものが存在します。

そうではないものはファンド内で割合調整がかけられるものがあります。
どちらかというとバランスファンドというと調整されるもの方を指すことが一般的かもしれません。

資産割合が適切でないという批判はeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)のような固定型に向けられがちです。

なぜならこのファンドは日本株式、先進国株式、新興国株式、日本債券、先進国債券、新興国債券、日本REIT、先進国REITの8資産に12.5%ずつ均等に投資されていますが、

市場規模の異なるアセットに敢えて均等に配分しているからです。

いうまでもなく、日本と先進国全体(日本除く)の市場規模は大きく異なります。

そこに均等に資産を投じるのはバランスをとっているように見えてアンバランスだということです。

そこは私も同意します。

・・・が、この批判に対する反論としては、

投資をする目的はバランスよく投資することではなく、あくまで長期投資で資産を増やすこと

ということを言いたいです。

以前の記事で長期投資は感情勝負だということを主張しました。

要は運用者自身が自分の投資に腹落ちしているかどうかが重要なのです。

米国は今後も永久にどのアセットよりも高いパフォーマンスを発揮すると信じるのであれば米国のみに投資すればよいし、

どの国が今後隆起するかわからないからオルカンにするといった判断も間違いではありません。

キンチラ
キンチラ

S&P500かオルカンかというのは永遠のテーマなんて言われてる

ただそれと同じようにあらゆるアセットに均等に資産を配置するという選択も、その人にとって腹落ちしていれば間違いではないのです。

株式は資本主義が続く限りは長期的に右肩上がりであることが見込まれていますし、債券やREITは定期的にインカムゲインを与えてくれます。

短期的に振れ幅はあれど、伝統的な株式、債券、不動産というアセットに投資していれば長期的にはお金は増えていることが期待できます。

その選択ができた後はその人の自由にアセアロを組んでも大きくは外さない(資産は増える)ことが言えると思います。

8資産均等型のような投資は以下のようなポリシーを感じます。

どの国、資産が増えるか確実な予想なんてできないのだから、すべてに全部同じように投資してやれ!!

全体的に長期的に右肩上がりということは信じているのですが、実の上どの資産も信じてはいないという、ある意味冷めた目線をもった資産配分です。

このファンドを選ぶ人はS&P500のような一国集中の投資なんてありえない。

オルカンだって配分のほとんどが米国だし、ほかの均等ではないバランスファンドも配分が考えられている以上誰かの色が付いているから疑問を抱く。

とにかく何が上がるか何が起こるかわからないから全部同じように買う!

と腹落ちしている人はこのファンドで運用してもブレずに長期投資を続けることができ、お金を増やすことができる可能性が高いです。

事実eMAXIS (Fat) バランス(8資産均等型)の成績は過去11年間以上で+140%程度のリターンがありました。※記事執筆時点

逆に米国のみ、株式のみで投資を続けているとそのリスクの大きさに耐えられなく投資をやめてしまいリターンがマイナスで脱落する可能性があり、

そちらのほうが資産配分が適切ではことよりもかなり問題があることだと考えます。

キンチラ
キンチラ

あなたにその資産配分は適切ではなかったということ。

市場規模に合わせた資産配分として適切かどうかよりも、自分にとって適切か、つまり長期投資を続けられるように腹落ちして投資できているかの方がよほど重要なのです。

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”資産割合を変えることができない”に対して

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)のような固定型はもちろん、ほかのバランスファンドのように割合が調整されるものに対しても当てはまる批判です。

ちなみにオルカンも国の割合はファンド内で決まっており、調整されるので同じ批判対象になりえます。

もし米国より中国が強力な経済を気づいてくれば米国の割合を落とし、中国の割合を増やす可能性は十分考えられます。

いずれにせよこの割合を運用者はファンド内で自由に変更する余地がないということが問題として挙げられます。

例えばもっと新興国に投資したいと思ってもバランスファンドだけを使っていると調整ができません。

しかしわたしはここに何の問題があるのか?と思ってしまいます。

キンチラ
キンチラ

別にこの先10年,20年資産配分を変えるつもりはないです・・・

それ以上歳を取ってリスクを下げる必要があるなら、順次解約して現金比率を上げて対処すると思います。

この批判の出どころはリターンの最大化のために下落が懸念されるアセットを事前に売って、上昇が見込まれるアセットに振り分けるなどアクティブに行動することを考えてのことと予想しますが、

それを毎回毎回正しく判断できる保証はありません
むしろ正しく判断できることの方が少ないとさえ思います。

こんなことはインデックス投資でアクティブ投資をしているというよく分からないことをしていると考えます。

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私はインデックス長期投資は基本バイ&ホールド、なるべく早く投資に入金してなるべく長く保有することが最重要課題だと考えているので、

資産割合を変えられないことに特に大きなデメリットを抱いてはいないですね。

むしろいつも同じ割合でいてくれて助かるくらいです。
前述したようにリバランスの手間を省いてくれるのと、リスクの取りすぎを防止してくれるからです。

すべては長期投資を続けていくことにつながります。

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”アセアロを自分で考えられない人向け”に対して

バランスファンドなんてアセアロを自分で考えられない人が選ぶもの、という上から目線の批判も目立ちます。

自分で考えられない人はバランスファンドで運用することをおススメするよ!

なんて親切心を表に出していますが心の中では

まぁ勉強している僕は絶対に選ばないけどね!

と思っています。

前述しましたが自分の投資に腹落ちしていればいいのです。

それができていればファンドなんてその人の使い方によるもの。

バランスファンドをメインに据えて、もうちょっとリスクを取りたいから株式割合を別ファンドを使って増やす。

なんてのもその人が納得して安全に続けられればその人の正解なのです。

アセアロなんて小難しいことを考えずに投資をやりたい。バランスファンドでいいか!

とだけで選ぶ人もいますがそれはそれでその人は納得しているのです。
11年前にテキトーにeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)を選んでも当時投資した資産は140%になっています。※記事執筆時点

投資を続けているうちにだんだん知識がたまっていき、こんな割合じゃだめだな、組み換えよう!と思う人もいれば、

まぁこのまま持っていても問題ないかなと思う人もいます。

あくまでその人のその時に合ったファンドを選んでいるというだけで、バランスファンドがアセアロを自分で組めない情報弱者のためのものだということはないのです。

どのファンドをどのように利用するか。その人次第です。

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批判はあくまで批判したその人の考え方というだけ

投資手法は人それぞれです。

インデックス投資のファンド選びという比較的細かなことから、むしろインデックス投資自体を否定する人もいます。

米国経済が堅調なら米国株集中だと言い、金利上昇が収まってくればこれからは債券を買っておけば儲かるぞと言い、個別株投資じゃないとお金持ちにはなれないぞと言う人もいて・・・

こういった自分の考えとは異なる人の主張というのはしょっちゅうノイズのように入ってきます

その時々で考えがブレることがないように、自分の投資手法に腹落ちしていることが重要です。

米国のみでもオルカンでもバランスファンドでも固定型でも、その人が納得していればしていないよりも確実に投資を続けていくことができます。資産を大きく膨らますことが可能です。

本ブログでは何度も主張している通り、こと長期投資においては続けることが何よりも大事です。

私は何が起こるかもどの資産が伸びるかも予想はできない(誰にもできない)から全部買っていく!

ということに腹落ちしているので、引き続きeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)を積み立てて資産を確実に膨らませていきます。

ちなみに投資を始めて6年目、6年前に米国株集中投資していたらもっと資産を増やせたのにななんて後悔はしていません。

今回は以上になります。

資産形成
都内在住サラリーマン投資家の目指せFIRE生活