人間の欲は無限大。
そうであるために世界の経済は発展してきました。
今より良いものを、今より楽に…!
しかしながらいち消費者としてそれを継続していると無限大の欲を満たすためにはお金がいくらあっても足りません。
どこかで歯止めを効かさなければ有限であるお金は枯渇してしまいます。
とはいえ枯渇する前にどこかで対策は取るというもの。
そのさじ加減が人それぞれなので、「お金の使いが荒い人」とか「ケチな人」とか言われるわけです。
私は今挙げたタイプのどちらかと言われれば「ケチな人」に当てはまるのですが、それは人に対してというより(だけではなく?)自分に対しても「ケチ」なのだと認識しています。
私的には「倹約家」だと捉えていただきたいのですが、いずれにせよその性格のかいあってか世帯総資産3700万円を築くことができました。
そんな一応の結果を残してきた自称「倹約家」が欲しいものを我慢するための思考を紹介したいと思います。
①「欲しい」の出発点を認識する
衝動買いをする前にまずはその「欲しい」はどこから発生しているのか確認しましょう。
これが欲しいを我慢するための第一歩です。
「必要だから」の場合
自分の生活のために無ければならないものである場合、
これは「欲しい」よりも「買わなければならないもの」という考えが先行している状態です。
対象物の機能を有するものの買う買わないを悩む必要はありません。
買うことは確定しています。それはあなたに「必要なもの」です。
ただしその「必要なもの」に自分の嗜好が必要以上に入り込んでいないかは認識する必要があります。
例えばあなたが交通の便の悪い移動のために車が必要な地域に住んでいたとしましょう。
ならば有無を言わさず車はあなたにとって必要なものです。これは間違いありません。
次にどの車種を買うか判断をすることになります。
あなたにどんな車が必要かを考える必要があります。
一人で通勤に使うためであれば本体価格も税金も比較的安い軽自動車を選ぶ方が経済的合理性があるでしょう。
ベ〇ツなどの高級車も、悪路を行く大型SUVも必要はありません。
世帯構成によっては普通車の5人乗りコンパクトカーすら必要ない可能性もあります。
新しいものを持つことは気持ちがよいものかもしれませんが、用途を考えれば新車ではなく中古車で十分な可能性も大です。
車が趣味だし、などの嗜好的な理由は本項の「必要だから」という理由からは外れます。
思考としては次項に移動してください。
必要なものを必要十分な機能で、取りえる最低限の金額を使い購入するという判断ができれば本項の思考で終了です。
「所有感を満たしたい」場合
問題はこの場合からです。
これは「必要なもの」ではなく「欲しい」が先行している状態です。
何もそれは悪いことではありません。
自分の人生に彩を与えるためには必要な感情です。
むしろ生きていく最低限の状態から上乗せした状態を目指すことこそ人生の大きなテーマの一つだと考えます。
しかしながら「衝動買い」という言葉に「一時の気持ちの高ぶりで碌に使わないものを買ってしまう」というネガティブなイメージを持つように(一概には断定できませんが)、
人生の上乗せに失敗する人は多く存在します。
それをなるべく避けるためには次項からのことを意識してみてください。
②一先ず最安で購入できるルートを調べ尽くす
あなたがもし通販サイトでデザインとカラーが趣向ドストライクのバッグを見つけた時でも、とりあえず即購入は踏みとどまりましょう。
最近の自分なんだけどね・・・
なぜなら今の通販サイトよりも他のサイトでは安く出品している可能性があるからです。
バッグを駅ビルで見つけた時も同様です。
まずは価格比較サイトなどでその商品の最安値を確認しましょう。
たまに定価の何倍もする価格で出品している悪質なサイトも存在します。
これをするだけで大きく損をすることはなくなります。
しかしこれだけでは落とし穴があります。
それは各サイトが発行するポイントや割引などを含めた場合、価格比較サイトで表示される金額とは異なる真の最安価格があるからです。
しかも毎月〇日ならポイント5倍♪などの特異条件で変わることがあります。
もっと言うと後日別商品に使える10%オフクーポン配布!や今なら〇〇を付属!など、各サイトしのぎを削った施策を提供していることもあります。
これらもできるだけ網羅し一番自分にとってどれが結局お得なのかを計算または判断することをおススメします。
ただしいつも使わないサイトのポイントやクーポンをもらってもしょうがないですし、そこは個々人で変わるものと思います。
これをやるのは一番安いものを買うことができるということはもちろんですが、
これをやることによって自然に購入までの期間を置くことができ、次項のような効果を得られるためおススメなのです。
③買わずに期間を置く
最安で買える場所が見つかったらとりあえず買わずに期間を置きましょう。
個人差はあると思いますが期間は1週間くらいで大丈夫です。
すると不思議なことにその商品とは関係のない作業を色々しているうちに興味がなくなっている可能性があります。
これは最近の私の実体験なのですが、
色やデザインがドストライクなバッグを見つけた時に前項のように最安で購入できるサイトを特定した後、
でも今あるバッグは壊れているわけでもないしなぁ・・・
と、必要なものではない「ただ欲しいだけ」のものを買うか買わないかの難しいストレスのかかる判断をとりあえず先延ばしにしました。
購入を保留したのです。するとどうでしょう。
そのバッグ以外の、サラリーマンとしての仕事や家事、趣味でやっているYoutubeの動画撮影や編集作業、このブログの記事執筆などで生活を送っていると、
当時は高ぶっていたバッグへの気持ちがそれほど熱くはないことに気が付きました。
かっこいいけど、それほど欲しいわけではなかったなぁ。必要なものでもないし。
もうバッグ持ってるし。
その時の気持ちを敢えてかっこよくで表現するなら、
そのバッグの自分の中を占める割合が当時見つけた時よりすごく小さくなっていた。
というとこでしょうか。端的に言うと冷めていました。
欲しいものを見つけた時というのは人生に新たな彩を見つけたという気持ちの高ぶりが起こります。
人間とは彩を求めて生きていくものなのでその気持ちになるのは致し方ないというか、当然のことなのです。
しかし私のようにそれは彩の錯覚である場合もあるということです。
仕事や私生活、継続してできている趣味に没頭した方が楽しいということです。
結果的に特に何としてでも欲しいとは思わないものにお金を使わずに済みました。
「衝動買い」をするというのは一時の気持ちの高ぶりから錯覚を起こしている状態の可能性があります。
購入前に期間を置くというのは冷静に判断できるために必要なクールダウン作業になるのです。
それを何か買うときに毎回やっていると自然と無駄使いが少なくなっていきます。
期間限定だった場合
もしその商品の割引やポイント付与がクールダウン作業の期間を待たずに終わるような期間限定だった場合、
場合によりますが基本的にはすごく悩みますが思い切って諦めます。
まず「必要なもの」ではないということは確認できているので今買わなくても問題ないのです。
そしてこれは諦めるための私特有な思考かもしれませんが、
自分が探したときに限ってこんな運よく超お得な割引があるわけがない。
きっと定期的に割引されているなど、わりといつでも安く購入できる商品なんだ。
と思うようにしています。
こんなにタイミングよく二度とこない期間限定割引が開催されているわけがないのです。
きっとまた次は来ます。
一方「場合によっては」と前置きしたのは例えば、
今買えば直近のイベントで活躍できる・・・
というタイムリーな使い道がある場合が挙げられます。
衝動的とはいえ実際に有効活用できる場がすでに確定しているのであれば満足度が高い買い物になる可能性も大いにあるということです。
そういったことを比較したうえで最終的には購入に踏み切ることもありますが、とはいえ基本的には「必要がないもの」ですから購入せずに時間を置いてもなんら問題はありません。
④それでも欲しければ購入する
欲しいと思ったものを買わず期間を置いた末にそれでも欲しいという気持ちが残っていれば、
それはもう人生に彩を与えてくれる本当に欲しいものだと判断します。
色々な思考を乗り越えてそれでも欲しいものはもう買いましょう。
たとえそれで失敗しても「衝動買いで失敗した」とはなりません。
あの時の判断は間違いじゃなかったと自信を持ちましょう。
その失敗は何かリサーチ不足だったか、商品に対する思い違いがあったはずです。
次回の買い物への反省点とし、次に生かしましょう。