2025年に入り、S&P500は大きく下落しています。
特に2月中旬以降の急落は、多くの投資家にとって不安要素となっているでしょう。
これまで堅調に推移していた米国株ですが、

このまま持ち続けて大丈夫なの?
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
一方で、分散投資を徹底した「8資産均等型」はどのような動きをしているのでしょうか?S&P500やオルカン(オール・カントリー)などの 株式一辺倒の投資と比較しながら、その防御力を検証 していきます。
実際のチャートを見ながら、リスク分散の効果を探っていきましょう。

今のような相場になるとよく話題に挙がる「8資産均等型」についての理解も深めていこう!私のメイン投資先です!
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年初来のパフォーマンス比較:S&P500 vs 8資産均等型
2025年に入り、S&P500は大きく値を下げています。特に2月中旬以降の下落は顕著で、投資家の不安が広がっています。
一方で、私自身がメインで運用している 8資産均等型はどのような動きをしているのでしょうか?
以下の二つのチャートをご覧ください。




このデータを見ると、S&P500が11.80%下落しているのに対し、8資産均等型は3.45%の下落にとどまっています。 下落幅が1/3以下です。


私自身もこの違いを実感しており、S&P500に比べて資産の減少が緩やかであることに安心感を覚えています。
これは、8資産均等型が 株式だけでなく、債券やREIT(不動産投資信託)なども含めた分散投資を行っている ためです。株式市場が不安定なときでも、他の資産がクッションの役割を果たし、大きな下落を抑える効果があります。
私が8資産均等型を選んでいる理由の一つも、この「安定感」にあります。もちろん 上昇相場ではS&P500のほうがリターンは高くなる ことが多いですが、「長期的に安定して資産を増やしたい」という視点では、分散投資のメリットが活きてきます。
次の章では、そもそも 8資産均等型とは何か? について詳しく見ていきましょう。
そもそも8資産均等型とは?
S&P500やオルカンと比較するうえで、まず 「8資産均等型」とは何か? を押さえておく必要があります。私自身もこの投資信託をメインに運用していますが、その理由は 「リスク分散の効果が高い」 という点にあります。
8資産均等型の基本構成


8資産均等型は、その名の通り 8つの異なる資産に均等(12.5%ずつ)に分散投資する 投資信託です。具体的な内訳は以下のとおりです。
- 国内株式(TOPIXや日経225など)
- 先進国株式(米国や欧州などの大企業)
- 新興国株式(中国やインド、ブラジルなどの成長市場)
- 国内債券(日本国債など)
- 先進国債券(米国債や欧州の国債など)
- 新興国債券(新興国の国債)
- 国内REIT(日本の不動産投資信託)
- 海外REIT(米国や欧州などの不動産投資信託)
このように、 株式・債券・REIT(不動産)を均等に組み合わせている のが特徴です。
なぜ8資産に分散するのか?
株式だけに投資すると、相場の影響を強く受けます。特にS&P500のような米国株に偏った投資は、短期間で大きな利益を得られる可能性がある一方、暴落時のダメージも大きくなります。
一方、8資産均等型では 「異なる値動きをする資産を組み合わせることで、リスクを抑える」 ことを目的としています。例えば、株式市場が下落しても、債券が値上がりすることで全体の下落幅を抑えることが期待できます。
特に注意すべきなのは 「大きく下落すると、元の水準まで回復するためにより多くのリターンが必要になる」 という点です。
例えば、-50%の下落があった場合、単に+50%のリターンでは元に戻りません。実際には +100%のリターン(資産が2倍) が必要になります。


そのため、 下落幅を小さく抑えること自体が、資産回復のスピードを早める ことにつながります。
債券の役割:クッション+回復スピードの向上
8資産均等型の特徴的なポイントの一つが、 債券を含むことで暴落時のクッションとなるだけでなく、回復スピードを早める という点です。
例えば、株式市場が急落した際、債券の価格が上昇することがあります。これにより、ポートフォリオ全体の下落幅を抑えるだけでなく、相場が回復局面に入ったときに より少ないリターンで元の水準に戻しやすくなる のです。 のです。


私自身、8資産均等型を運用するなかで 「株式市場が荒れても、比較的安定した値動きをしている」 という安心感を何度も実感しています。
特に、S&P500が大きく下落した局面でも、8資産均等型は比較的穏やかな動きをすることが多く、リスクヘッジと回復スピードの両方でメリットを感じます。
直近の日別騰落率を抜粋したものをご覧ください。


2025年3月5日は8資産均等型の分散効果が色濃く見えた日で、S&P500とオルカンが0.5%以上の下落となった一方、8資産均等型は下落どころか小幅増加しています。
これはドル円為替が円高に振れる(円建て米国資産は下落する)+REITや債券が株式とは逆に上昇したことが要因です。
8資産均等型は為替影響のない国内資産を含んでいたり、逆に上昇する資産に分散していたことで下落せずに上昇したのです。


引用:2025年3月12日のeMAXIS Slimの騰落率(抜粋)
2025年3月12日は同じ上昇でしたが、分散投資しているはずの8資産均等型が0.62%の大幅上昇した日です。
同じ上昇した日なのに分散投資の方が上昇率が大きいのに違和感がある人もいるかも知れませんね?でもこのようなことは上昇相場以外だと頻繁に見られることなのです。
また、暴落後に株式市場の回復が遅い場合でも、債券の安定したリターンがリカバリーを支えることがあるため、長期的に見てもメリットが大きいのです。


次の章では、 「なぜS&P500やオルカンは下落に弱いのか?」 について深掘りしながら、8資産均等型との違いを見ていきます。
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なぜS&P500やオルカンは下落に弱いのか?
S&P500やオルカンなど、株式一辺倒の投資戦略は非常に魅力的に見えることが多いです。特に、長期的に見ると、米国株式市場は高い成長を記録してきました。
しかし、これらの投資戦略は 下落局面において非常に脆弱になるという欠点があります。
株式市場の本質的なリスク
株式投資の最大の特徴は、 市場の変動性にあります。企業の業績や経済状況に大きく影響されるため、短期的な急落や予測不可能なリスクが伴います。
たとえば、S&P500は米国市場の代表的なインデックスですが、グローバルな経済や政治的な問題によって大きな影響を受けます。


特に急激な景気後退や地政学的リスク は、短期間で大きな価格変動を引き起こすことがあります。
また、S&P500やオルカンのような株式一辺倒の戦略では、市場全体の低迷がそのままポートフォリオに反映され、暴落時には一気に資産が減少します。
例えば、コロナショック時のように、株式市場全体が急落すると、 リバウンド(回復)にも時間がかかる ため、長期間の耐久力が求められます。
分散不足によるリスク
S&P500は米国株の代表的な指数であるため、 米国株式市場に依存しています。これは大きなメリットでもありますが、同時に大きなリスクでもあります。
米国が経済的に不調に陥ったり、他国との競争が激化する場合、S&P500はその影響を大きく受けます。
さらに、特定の企業(例えば、テクノロジー株など)の成長に依存する割合が高いため、これらの企業が予想外のトラブルに見舞われると、ポートフォリオ全体のパフォーマンスが大きく下振れすることになります。
一方、 オルカン(オールカントリー) は、先進国株式に加えて新興国株式も組み込んだ分散型のインデックスですが、それでも株式一辺倒の戦略です。


オルカンも実は 米国株が大半を占めている という点も重要です。オルカンの構成銘柄の約60%近くは米国株であり、 米国市場の影響を強く受ける という点で、S&P500と大きな違いはありません。
そのため新興国市場は成長性が期待できるものの、 政治的リスクや経済的安定性に欠ける地域が多い ため、価格変動が大きくなる傾向にあります。
このような 特定の市場や地域に依存しすぎる と、リスクが増大する可能性があります。
S&P500やオルカンのリスクを補うには?
このように、S&P500やオルカンは 下落局面においてリスクが高い という側面があります。
特に、リーマンショックやコロナショックのような大きな経済的イベントが起きると、株式市場全体が影響を受け、急激に資産が減少することが考えられます。
しかし、 分散投資を行うことで、こうしたリスクを軽減 できます。
8資産均等型では、株式だけでなく債券やREIT(不動産)、さらには新興国の債券や株式に投資することで、より多角的なリスク分散を実現しています。
これにより、特定の市場や地域に依存しない安定した運用が可能になります。


例えば、 株式市場が下落しても、債券の価格が上昇することによって、全体の損失を抑える ことができます。
また、 債券の比率が高いと、株式市場のリスクを緩和しつつ、回復速度を早める効果 が期待できるため、長期的に見ると、回復が早く安定した成長を目指せる可能性が高まります。
・・・
S&P500やオルカンなどの株式一辺倒の戦略は、長期的には高いリターンを狙えるかもしれませんが、短期的な下落局面では非常に大きなダメージを受ける可能性があります。
これに対し、8資産均等型のように 多角的なリスク分散を行うことで、安定性を高める と同時に、 回復スピードを早める ことができるのです。


次の章では、 「8資産均等型のメリットとデメリット」 を詳しく見ていきます。
8資産均等型のメリットとデメリット
8資産均等型は、株式、債券、不動産、コモディティなど、さまざまな資産クラスに分散投資をする戦略です。これにより、市場の急激な変動に対しても、ポートフォリオ全体のリスクを抑えることができます。
しかし、すべての投資戦略にメリットとデメリットが存在するため、8資産均等型についてもしっかり理解しておくことが大切です。
メリット
8資産均等型の最大のメリットは、 リスク分散による安定性 です。複数の異なる資産クラスに投資することで、特定の市場や経済状況に依存することなく、安定したリターンを目指すことができます。
具体的なメリットは以下の通りです。
デメリット
一方で、8資産均等型にはいくつかのデメリットもあります。
質問「債券に投資するとリスクは下がるけどリターンも下がる」への回答
よく聞かれる質問に「 債券に投資するとリスクは下がるけどリターンも下がる のではないか?」というものがあります。
この点については、 「リスクが下がることに対してリターンは多少抑えられるが、それがポートフォリオ全体の安定性を高めることにつながる」 という回答になります。
債券は一般的に株式よりも安定しているため、株式のリスクを抑える効果があります。しかし、株式よりもリターンが低いことが多いため、債券だけで運用する場合、リターンは低くなりがちです。
しかし、株式と債券をバランスよく組み合わせることで、 リスクを抑えながらも、安定的なリターンを確保できる という利点があります。


分散投資をすると、リターンが抑えられるけどそれ以上にリスクを下げることができるよ!詳しくは以下記事を見てみてね!
次の章では、 「今後の投資戦略をどう考えるか?」 について、これまでの議論を踏まえて考えていきます。
まとめ:今後の投資戦略をどう考えるか?
ここまでS&P500の下落と8資産均等型の比較を通じて、分散投資の重要性について見てきました。
特に、「大きく下落すると、より多くのリターンがないと回復できない」という点は、リスク管理の重要性を改めて考えさせられる部分です。では、今後の投資戦略をどう考えるべきでしょうか?
短期的な市場の動きに惑わされない
今回のS&P500の下落は、多くの投資家にとって不安を感じる出来事だったかもしれません。しかし、 短期的な市場の動きに振り回されず、長期的な視点を持つことが重要です。
8資産均等型のような分散投資戦略は、 一時的な下落を和らげ、回復を早める効果が期待できる ため、焦って売却するのではなく、長期的な視野で資産運用を続けることが肝心です。


長期的に投資を続けるためにも、分散投資が必要です。精神論じゃなく仕組み的に対策していこう。
株式100%のリスクを再確認する
S&P500やオルカン(全世界株式)は 長期的には成長が期待できる投資先 ですが、 短期的な下落リスクも非常に大きい という点を改めて認識しておく必要があります。
特にオルカンは「全世界株式」と言われていますが、 実際には米国株が大半を占めており、S&P500と似たような値動きになる 傾向があります。
これを理解した上で、 「本当に株式100%の投資で良いのか?」 を考えることが大切です。


「みんながやっているから」では自分のリスク許容度を無視していて非常に危険。
分散投資の効果を活かす
8資産均等型のような 分散投資の最大のメリットは、下落時のダメージを抑え、回復を早めること です。
今回のような市場の下落を経験すると、 「どの資産にどのくらい投資するべきか?」 という疑問が出てくるかもしれません。
ここで重要なのは、 「自分がどれくらいのリスクを取れるのか?」 を考えた上で、分散投資の割合を決めることです。例えば、
- リスクを取って高リターンを狙いたい場合 → 株式比率を高める
- 安定した運用をしたい場合 → 8資産均等型のように債券や他の資産を加える
といった形で、自分のリスク許容度に応じた投資を行うのが良いでしょう。
また、8資産均等型に加えて個別資産レベルの投資信託をトッピングするという考えも有効です。
8資産均等型はそれぞれの資産レベルに12.5%均等に投資しますが、先進国株式だけの投資信託を個別に購入して先進国株式を30%で、他は10%、という配分にすることも好みによっては選択してもよいのです。
8資産均等型だけでは株式割合は30%ですが、このトッピングだとトータルで株式50%になり、より攻めた割合に調整できるでしょう。


このトッピング割合は私が実践している割合だよ!専門用語を使うとシャープレシオも上がって、私個人はバランスがよい割合だと思っています。
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