長期資産運用のリスク許容度は自分で診断しましょう

資産形成

リスク許容度というのは資産運用における重要な考えです。

リスク許容度を超えたポートフォリオ・アセットアロケーションのままではいざ暴落した際に適切な投資判断を下すことができなくなる可能性が高いです。

資産運用におけるリスク許容度とは完全に心理的要素なのです。
理論的に求められるものではありません。

キンチラ
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計算で求められるならだれも苦労はしないもんね

例えば巷でリスク許容度診断に用いられる「〇〇歳なら株式比率はこれくらい」というのはあくまで目安です。

実際は資産運用していく中で早めに調節していくことが大事です。

特にリスクを取りすぎている、リスク許容度を超えているという場合は早急に対処が必要です。

そこで今回はリスクを取りすぎていると分かる常日頃の心理的シグナルを紹介しますので、もし心当たりがある方は一度保有資産を見直すことをおススメします。

逆に心当たりがなければリスク許容度を超えていないことになりますので、「俺は大丈夫だ!」と思っている方も自信をもって資産運用を続けていくためにもぜひ最後まで目を通していってくださいね。

キンチラ
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暴落してからじゃ遅い。今のうちに対処しておこう。

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リスク許容度を超えている心理的シグナル

ガチホしないとと思う

ホールドは持つ、抱えるという意味です。
投資商品を売らずに持ち続けるという意味ですね。

保有している投資商品の価格が下落しても売らないで上昇を待つ
これがホールドする意味です。

長期投資においては価格の上下の紆余曲折があれど長期的には右肩上がりであることを信じるため、ホールドできることは一番重要であるといっても過言ではありません。

キンチラ
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続けることこそ長期投資の一番大事な要素。
下落しても長期でホールドできることが個人投資家の真骨頂!

しかし一見良さそうなことに感じる「頑張ってホールドしないと!」と思うことには、リスク許容度を超えているシグナルが隠れています。

それは「頑張って」という部分です。

なぜ頑張らなければならないかを考えてみてください。

長期投資というのは淡々と積み立てを行う投資手法です。
何なら投資していることを忘れるくらいがちょうどよいとまで言われています。

つまり、すでに投資されている資金については頑張る必要がないんです。
基本的には何もする必要がない、してはいけないからです。

キンチラ
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定期的なリバランスは別な話ね。

じゃあなぜ頑張る必要があるかというと、しっかり意識していないと下落時に売却してしまうと思っているからです。

それはリスク許容度を超えている可能性が非常に高いです。

今回の下落には頑張って耐えられても、次のもっと大きい下落には耐えられないかもしれません。

頑張りどころは毎月の積立額を増やすとか、節約するとか、収入を増やすとか、別な部分です。

下落して落ち込む

長期投資においてしっかり長期的に右肩上がりである商品を選んでさえいれば、短期の下落は理論的には気にしなくてもよいのです。

それをわかっていながら下落した時に落ち込むというのは、思っていたより下落幅が大きかった、と感じていることにほかなりません。

この投資を続けてよいのだろうか・・・とも思うことでしょう。
その状態を続けているといざ大きな下落が来た際は「もうだめだ!やはり危険だ!投資はやめよう!」損切りして終わりになりかねません

まさにリスク許容度を超えているシグナルと言えるでしょう。

そんなに短期で感情の起伏があるようでは気持ちが投資に囚われてしまい、日常生活に影響が出かねません

キンチラ
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インデックス投資より楽しい投資手法はいくらでもあるよ・・・

仲間を探す

個人的には長期投資においては仲間は必要ないと考えています。

長期投資の基本となるインデックス投資の利回りはせいぜい高くても7%で、それ以上は大きく望めません。

仲間と高めあう必要も余地もないのです。

ではどういったときに仲間を探すのかというと、
下落して不安なのは自分だけじゃない・・・もっと踏み込んだ言い方をすると、こんなに下落したのは自分だけじゃない、自分は間違っていない!と思いたいからです。

キンチラ
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上昇中と下落中は気持ちが違うんじゃない?一度思い返いしてみよう。

SNSでは「頑張ってガチホ(ガッチリホールド)していきましょ~♪」など、扇動してくれるインフルエンサーも多く、それに勇気をもらう人もいます。

しかしリスク許容度は人それぞれです。

そのインフルエンサーのリスク許容度が高いだけの可能性もあります。

そして投資はどこまで行っても自己責任の世界です。
インフルエンサーは責任を取ってくれはしません。

人の意見よりも、自分が身をもって感じた不安の方を大切にしてほしいと思います。

キンチラ
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だって自分の人生にかかわることなんだから

売ってしまおうかを考える

ここでいう「売ってしまおうか」は、長期投資の最後の出口のことではなく資産形成過渡期でのことです。

資産形成過渡期でも短期的に上昇相場に立ち会うことができ、ある程度まとまった含み益を得ることもあります。

その時に売ってしまおうかなと考えることもリスク許容度を超えているシグナルです。

なぜなら上下が激しいから下落する前に今のうちに利益確定してしまおう」という心理が隠れているからです。

上下が激しいというのはまさにリスクのことです。

リスクに耐えられるなら複利効果を最大限享受するためにホールドするはずです。

キンチラ
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長期的に右肩上がりなのを信じているんだよね?

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リターンとリスクはどちらも大事

4つのリスク許容度を超えている心理的シグナルを確認してみて、当てはまる方は自分のポートフォリオを見直そうと思ったでしょうか?

しかしリスクを下げるということはある程度期待リターンの方も犠牲にする必要があります。

まず自分が得たい期待リターンがあるはずです。
何年後にいくらにしたいという目標があるはずです。

それに対して利回り(リターンと同義)がどれくらい必要であるかも計算できるはずです。

その利回りを得られるかつリスクを最小限にできるポートフォリオ・アセットアロケーションを考えてください。

リターンを追い求めれば追い求めるほどリスクは青天井に増えていきます。

いくらでもリターンは高ければよい、と考えるのではなくリスクとのバランスを考えることが大事なのです。

キンチラ
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数%の年利回りアップより、続けられることを重要視した方がよいと考えています。