インデックス投資家は個別株・高配当株投資ができない!諦めた投資だと理解しよう

資産形成

私はFIREをするための投資手法に「インデックス投資」を選んでいます。

投資には高配当株、不動産、ソーラー発電など様々な手法が存在しますが、インデックス投資を選ぶということはほかの投資に必要な色々なことを諦めたということになると考えています。

それを5年間インデックス投資のみをしている私の考えを話していこうと思います。

既にインデックス投資を実施している、またはこれから始めようとしている方の参考になれば幸いです。

キンチラ
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投資を続けるためには、自分の投資手法に納得しておくのはとても大事なことだよ

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インデックス投資について

まずはインデックス投資とはどんな投資であるのかをおさらいします。
※なお以降は長期投資を前提として記載していきます。

インデックス投資とは

インデックスとは指標、指数のことです。
指数とは株式で言うなら日経平均株価や、TOPIX、ダウ平均株価、NASDAQ、S&P500などのことです。

キンチラ
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指数に投資するってちょっとわかりにくい

一般的にインデックス投資とは、その指数に連動することを目標にした投資信託やETFを購入することを指します。その投資信託やETF内で指数に含まれる投資対象がすべて購入されていきます。

つまりインデックス投資とは投資信託やETFを通じて、指数と連動した投資成績を得ようという投資手法のことです。

そしてその指数が長期的に右肩上がりな可能性が極めて高ければ、自分の資産も長期的に右肩上がりに増えていく可能性も極めて高いということになります。

そしてその指数を選ぶことは、自ら個別に上がりそうな資産を探して投資するよりもはるかに簡単で、万人が再現可能なことと言われています。

言い換えれば自ら個別に上がりそうな資産を探すことなく、比較的簡単に資産を増やすことができる手法です。
※語弊がないように「比較的」と付けました。

キンチラ
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ある人は唯一人に勧めることができる投資手法、とも表現しているね

インデックス投資で信じていること

インデックス投資をしている人の大方は、世界経済が右肩上がりであることを信じています。

世界は過去数十年でかなりの発展を遂げていますよね。

よく例えられるのは携帯電話です。
自動車電話、ショルダーフォン、ハンディタイプのいわゆるガラケー、今日のスマートフォンまで、かなりの技術革新により人々の暮らしはより便利に楽になってきています。

企業はその市場シェア獲得のため競争し企業価値を向上させ・・・それは株価上昇に反映されていきます
インデックス投資はこれからもそれが続くだろうと信じた投資手法となります。
(ここでは株式を例に挙げましたが、国債や不動産でも単語を変えれば同じ説明ができるかと)

逆にそれが停滞、または衰退していくとはどういうことかというと、
企業の競争は起こらず技術革新は起こらないままなどころか、どんどん人々の暮らしはより不便に辛くなっていくことになります。極端なことを言えば原始時代に戻ってしまいます。

もちろん現実にはそんなことにはなっていません。それは絶えず競争と革新が生まれているからです。

確かに企業や国の一つ一つを見れば倒産や破綻が起こっているでしょう。
ただし大きく広く見て、全世界の企業・国を見れば競争と革新により右肩上がりで今まで来ていると断言してもよいのではないでしょうか。

そしてそれがこれからも、しかも非常に高い確率で続いていくということを信じているのがインデックス投資です。

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米国だけに投資している人は世界米国だと捉えていると言えるかもしれないね

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インデックス投資家が諦めたこと

さて本題です。
インデックス投資を選んだということは何を諦めたことになるのかを話していきます。

キンチラ
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あくまで私個人の考えであることは理解して読んでください

個別銘柄の選定

インデックス投資は個別銘柄の選定をせず、指数の対象銘柄をすべて購入する投資手法です。

仮に対象の銘柄のいくつかが値下がりしたとしても、ほかの銘柄がそれ以上に値上がりしていれば指数全体としては値上がりすることになります。

全世界経済が長期的に右肩上がりであることを前提とするため、全世界の銘柄を購入していれば一つ一つが短期的に値下がり・値上がりのどちらであっても、長期的には投資資産は値上がりしていくことが期待できます。

例えば全世界の株式に投資できる投資信託であるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(通称、オルカン)一本でインデックス投資を行っている方が非常に多いです。

キンチラ
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米国株式のみのeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)も人気のある投資信託だよ

つまり個別銘柄の将来の成績の予想はせずとも、全世界を買えばそれでOK!という投資手法なのです。

ただし年利回り平均は全世界の平均になるため、3~7%程度と言われています。
それに対し個別銘柄での投資リターンはうまくいけば数段高くすることができ、世界的に有名な天才投資家であるウォーレン・バフェット氏の投資成績は年利回り20%を超えているといわれています。

しかし個別銘柄での投資はリスクも高く、予想が外れればプラス利回りどころか元本割れを起こしてしまいます。最悪は株式の価値が0に、なんてこともあり得ます。

インデックス投資ではその個別銘柄の選定をせず、大きな利回りを得られなくとも比較的安全に資産を膨らませていく投資手法です。

言い換えればインデックス投資を選ぶということは、
自分は個別銘柄の選定ができないと認め(諦め)、全世界の銘柄をすべて買って右肩上がりの成長に便乗しようと考えた、ということになります。

値上がりする銘柄が予想できる自信があるのなら、あえて利回りを落としてインデックス投資する必要はありませんからね。

キンチラ
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自分を信じないという英断

投資タイミングの見極め

インデックス投資は投資信託やETFへの入金タイミングをさほど気にしなくともよい投資手法です。

なぜなら全世界経済が長期的に右肩上がりである前提であるため、いつ買い注文を入れても短期的に紆余曲折はあれど、長期的には値上がりする(ことを信じている)ためです。

キンチラ
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もちろん右肩上がりである指数に連動する投資信託やETFを購入することは大前提。

個別株式投資をするのであれば投資タイミングは重要になります。
いくら定期的な配当がある銘柄であるとはいえ、高値つかみをすれば値下がり分で利益が相殺する可能性があります。
値上がりする銘柄を選定出来ればよいのですが、それはインデックス投資では諦めたことです。

投資タイミングが見極めできるのであれば、あえて下落も、時には暴落もすべて受け入れるインデックス投資をする必要がありません。
また短期的に売買をするには、基準価格が営業日に1回のみの更新となる投資信託は不向きという性質もあります。(個別株式ならリアルタイムで売買可能)

キンチラ
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安く買って高く売るを簡単に繰り返すことができるなら、だれでも大金持ちさ

平均以上の投資成績

前述しましたがあえてはっきりと項目を設けました。

インデックス投資は年利回り平均3%~7%で運用ができればよいと割り切っている投資手法です。
利回り7%だとしても1年目に投資した資産を2倍にするためには10年かかります。

2倍にするのに10年も待っていられない!もっと早くお金持ちになりたい!!

というのであればインデックス投資では限界です。
個別銘柄投資や不動産投資などに切り替える必要があります。

平均以上の投資成績を諦める代わりに、長期的により確実に資産を増やしていこうとする投資手法です。

キンチラ
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堅実という言葉がお似合いだよ

定期的なキャッシュフロー

投資による収益は大きく分けてキャピタルゲインインカムゲインがあります。

インデックス投資で得ようとするのはその投資商品自体が値上がりすることによるキャピタルゲインです。
一方インカムゲインとは株式投資の配当金のことなどを指します。

株式による配当金は年二回など定期的に株主に還元されます。
つまりはお金が定期的に振り込まれて使える状態、キャッシュフローを形成することができます
本業以外にキャッシュフロー収入があるというのは心強いものです。

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複数の収入源があると片方が不調でも片方が補填してくれる可能性がある

日本では配当金の支払いに都度税金がかかるといったデメリットがあるものの、このインカムゲインによるキャッシュフローに魅力を感じ高配当株投資を選択する人はたくさんいます。

インデックス投資では値上がった分を自動的に再投資してくれる投資信託やETFを選んでいれば、運用中は税金がかからずより効率的に資産を増やすことが可能です。

配当金を再投資しようとすると税金が控除された後の金額で投資をする必要があり、インデックス投資よりも効率が落ちてしまいます。

私のようなインデックス投資を使ってFIREを目指す人たちは、最終的には資産の値上がり分だけを取り崩して生活するというキャッシュフローを作り出すことを目的としていますが、

それまでの数~十数年はキャッシュフローなしを受け入れるといった決断をしたことになります。

キンチラ
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投資信託を解約しないと現金は手に入らないからね

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個別株投資はやってはいけないのか?

もう一つの主題です。
まずは今まで述べてきたインデックス投資を選ぶにあたって諦めたことを、以下にまとめます。

  • 個別銘柄を選ぶこと
  • 投資タイミングの見極め
  • 平均以上の投資成績
  • 定期的なキャッシュフロー

この中で個別株投資をするために必須な項目は赤文字にしました。

まず個別銘柄を選ばなければいけないのは自明ですよね。
また個別株投資は「安く買って高く売る」が基本のため、投資タイミングを見極められなければなりません

高配当株投資のようなインカムゲイン目当ての手法もありますが、それもいつまでも株を持ち続けるわけにはいきません

大企業と言われる会社がいつ倒産するかもわからないこのご時世、いつかは持っている株を売り切って利益確定する必要があります。

そして次の高配当株を購入する資金とするのです。そのためには投資タイミングの見極めが必要となります。

株主優待狙いであっても同じことが言えます。高値つかみは避け、いつかは売り切らなければなりません

つまりインデックス投資を選んだということは、個別株投資はできないと判断したということになります。

その判断をしたのにもかかわらず個別株投資に手を出すということは「諦めたことをやる」という矛盾した行動になります。

個別株投資で成功する自信があるなら、インデックス投資なんてする必要がないからです。

キンチラ
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暴論かもしれないけど、そういうことになっちゃう、というお話でした

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他の投資にチャレンジしてもよい

ここまでインデックス投資の性質上は個別株投資をすることを諦めた、またはできないと判断したことになるという論旨で書いてきました。

ただし他の投資をしてはいけないかというと必ずしもそうではありません
その理由は、まだ自分の適性が計り知れない可能性があるためです。

インデックス投資が手堅そうだし、なるべく長くやることが大事みたいだからとりあえず始めよう
という考えで投資の世界に足を踏み入れる人も多いでしょう。

そんな場合はまだ個別株や不動産投資、なんなら投機であるFXなどに適性がある可能性が残っています。

インデックス投資をとりあえず続けてその傍らで個別株投資にチャレンジしてみよう!というのはすごくいいことだと思います。

キンチラ
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もし適性があれば、インデックス投資よりも資産を増やせるかもしれないからね。

インデックス投資をベースに、キャッシュフローも作るため高配当株投資もやる、というコアサテライト戦略的なことを実践している方も多いですね。

ただ私個人の考えではありますが、チャレンジするのは良いけどもいずれどれか一つにシフトしていくという前提でいるのが良いと思っています。

理由はやはり「諦めたことをやっている」という矛盾が残るからです。

私はインデックス投資を長く続けるためには考えがブレないことが大事だと思っているので、いつかほかの投資がブレの要因になったりしないかを懸念しています。

例えば個別株と比べて利回りがしょぼいから、インデックス投資をもっとリスクを取ったアセットアロケーションにしよう、とか考えてしまうかもしれません。

すると自分にとって過剰なリスクを取ってしまい、値動きに耐えられず脱落、なんてこともあり得ます。

私はなるべくインデックス投資を続けることのためにほかの投資には鼻っから手を出さない。という選択をしています。

少し極端な考え方かもしれませんが、かえってそれくらいでインデックス投資はちょうどいいのかもしれません。

キンチラ
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何よりもまずインデックス投資を続けることが最優先という考えです。

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自分の投資手法や理念を再確認しよう

私はインデックス投資一本ですが、人それぞれに様々な投資手法や理念があると思います。

投資の成功のためには、自分が選んだ手法に納得できていることが重要です。

投資は分析や計算など、理論的なことばかりが重要だと思えて、実は精神的な勝負だったりもします。

この記事がここまで読んでくださった方自身の投資について、向き合うきっかけになれれば幸いです。

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投資手法は千差万別!やり方は違えど共に目標に向かって頑張りましょう!

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都内在住サラリーマン投資家の目指せFIRE生活