皆さん大好きリベラルアーツ大学の両学長と芸人かつ経営者でもある厚切りジェイソンさんの対談動画は見ごたえがありました。
その後の両学長が確かライブ配信で感想を述べていたと思うのですが、一点音楽性が合わない(好みが合わないけど人それぞれな)部分があるというのです。
その点について紹介と、私の考えを話したいと思います。
学長とジェイソンさんの相違点
二人の間でこのようなやり取りがありました。
(発言の文言自体は完全に合っていません。ただ内容はこんな感じです)
—会話—
ジェイソンさん「お金を節約するため、例えばより安い食材を買いに行くために少し遠いスーパーへ行きました」
学長「遠いスーパーへ行くために時間がかかるので費用対効果が薄くないか?」
ジェイソンさん「いつなん時も働いているわけではありませんので」
—
あえて端折って記載したので論点を解説しますね。
時間とお金の価値の重み
リベ大両学長ももちろん経営者です。費用対効果についてある程度厳格なのだと思います。
ジェイソンさんへの問いかけの源泉は人間の稼ぐ力にあると思われます。
例えば、数十円のために隣町のスーパーまで行く30分を単にアルバイトに充てれば、スーパーで安く買えて浮いた金額よりも数十倍のお金を稼ぐことができます。
時間は貴重です。時間はお金に換えられます。
それを隣町のスーパーへ行くことに使うのか、労働に使うのかで時間の価値が大きく変わるのです。
土日が休みであるサラリーマンであっても副業に充てればお金を稼ぐことができるし、まだ副業がなくとも副業を育てるために時間をかければ将来的に大きな金額を稼げる可能性があります。
またはお金を増やす投資の勉強をしてもよいでしょう。
理にかなった考え方ですよね。
働いていない時間あるよね?
ジェイソンさんは経営者でもあるのでもちろん本業以外の時間を別な仕事に割り当てているものと思いますが、実際に離れたスーパーへ行ったことは事実。
大多数の国民ならなおさら、本業以外の時間すべてで他の仕事を行っているわけではありませんよね。
むしろ本業より多くの時間をYoutubeやAmazonプライムビデオ、NetFlixなどの娯楽に費やしているのではないでしょうか?
(そうではない人もいるでしょうが、あくまで大多数の傾向で)
であればその娯楽の時間を削って隣町のスーパーで安い食材を買った方が、あくまでお金の点では得なのです。
Amazonプライムで30分のアニメを見ていても稼げるお金は0円ですが、隣町のスーパーまで行けば数十円稼げます。
Amazonプライムビデオを見ていた方が遥かに有意義だと考える人が多いでしょうが、ジェイソンさんは「なるべく安いものを買う」ということに楽しみ・面白味を感じているのではないでしょうか。
筆者はどちら派であるか
初めに言ってしまうと私はジェイソンさん派です。
どちらが正しいかではなく、どちら派であるかということなのでお間違いなく。
以下に理由を述べます。
副業を育てるには膨大な時間と胆力が必要
両学長の意見は理にかなっています。間違いありません。
でも隣町のスーパーまで行かずに浮いた時間に価値を付与するには大事な条件があります。
それは働いてお金を稼ぐ必要がある点です。
お金を稼ぐにはどうしたらよいでしょうか。
手っ取り早いのは本業以外にアルバイトをすることですね。
しかしアルバイトは所詮時間の切り売りです。
FIREを目指している者として、つまりより自由な時間を欲している者として、本業に加えてアルバイトをすることは好ましく思いません。
アルバイトを否定しているわけではないです。
より短期間でFIREを求めるなら選択肢の一つとしてアリだと思います。
ただし仕事をしたくないと思っている者としては、手っ取り早くお金を稼ぐために見つけたアルバイトは恐らく苦痛、少なくとも面白味も楽しみもないものである可能性が高いです。
そして本業に比べて時間効率が非常に悪く、稼ぐ手段がほとんどアルバイトしかなかった学生時代のようにモチベーションを高く保てません。
これ以上楽しくもないことに時間を使うより好きなことに時間を使いたいです。
働くというのは大変なことなんだよ。
筆者の副業実談
ではその他にお金を稼ぐ手段は?
そう、副業を始めることです。
副業ならうまくいけば収入は青天井です。時間をかける価値はあります。
しかしながら副業でお金を稼ぐことは非常にハードルが高いです。
下手しなくても、何か月何年経っても収入0円ということなんてざらです。
私の例を挙げましょう。
私はいくつか副業チックなことを初めて少しばかりですが収入を得ることができました。
まずはブログです。
ブログと言っても本ブログではなく、初めは趣味のキャンプ・バイク系のブログを無料ブログで始めました。
2016年に開始し、記事を書いてAmazonアソシエイトのリンクを貼っていましたがもちろんアクセスなんて初めは見込めず収入0。
モチベーションなど保てず、数か月に1本程度の頻度でしか更新していませんでした。
ただもしかして、という淡い期待から毎日のようにAmazonアソシエイトのレポートをチェックしていたところ、ブログ開始から3年後に数十円の収益が発生しました。
嬉しかったです。嬉しかったですが、今は殆どこのブログは更新していません。
ネタも書きづらく、知識を他人にアウトプットするには浅い趣味だったことを痛感しました。
モチベーションが上がる要素がありませんでした。
次はYoutubeです。
趣味で旅の動画撮影や、Windowsムービーメーカーでの動画編集をかじっていたため他の人より参入の抵抗感はなかったと思います。
ネタは引き続きキャンプとバイクです。
知識が求められるブログとは違い、見ていて癒される、見ていて楽しさを感じるといった動画の方がネタのハードルが低いのではと思いました。
さて結果は・・・
まずYoutubeの収益化の条件に「チャンネル登録者数1000人以上+年間動画再生時間4000時間以上」というものがあります。
トップページでおススメされる有名Youtuberの動画を主に見ている方にとっては簡単だと思うでしょうか?
全っッ然そんなことはなく!!!
チャンネル登録者数5人以上(つまり登録者を増やそうとしているであろうチャンネル)でチャンネル登録者数1000人に到達している割合は全体の15%と言われています。
よく目にするTOP Youtuberの方は上位0.0何%の世界です
チャンネル登録者数100人でも全体の50%以下だそうです。
チャンネル運営を始めて半数は100人にも満たずに脱落していきます。
母数をチャンネル登録者5人以下にすればさらに割合は減ります。
今はありがたいことに私のチャンネル登録者数は1500人程度ですが、100人達成したのはチャンネル運営を始めてからちょうど1年。
宿泊キャンプの一日半の動画撮影を行い、純粋にキャンプを楽しめず、帰宅後は動画をパソコンに取り込み何時間もかけてやっと15分程度のキャンプ動画を完成させる・・・
好きじゃないとやってられない。毎週投稿は大変です
しかしいざ公開してみると1時間後の再生回数が一桁・・・なんてざら。
登録者が一人増えて喜び、一人減ってその喜びよりも何十倍の悲しみを感じながら、1年でやっと100人・・・
いえ、私の運営の仕方が悪いことは承知しています。
でもこれが凡人の自分で出せるベストだったのです。100人達成しただけで上位50%です。
この世はそんなに甘くない
そこから2年・・・チャンネル登録者数1500人になり週一回の動画投稿を心がけていますが、月間収益はおよそ5000円~6000円程度です。
上位15%でも稼げるのは月5000円。収入青天井なんて夢のまた夢。
まぁキャンプ一回分を稼げているという点でモチベーションは保てているためYoutube活動はいまでも続けていますが、これでサイドFIREできるとは到底思えませんね。
そして最後に本ブログですが、まだまだアクセスが乏しいので恥ずかしくて語ることはできません。
このように副業を何年も続けた先に待つものは収入がほぼ0という現実が待っている可能性が十二分にあります。
結果収入を得られたとしても時給換算なら0コンマ小数点第何位になるかわかったもんじゃありません。
お金だけで語るなら最低時給でアルバイトをしていた方が遥っっっっかにましです。
浮いた時間をお金を稼ぐことに充てるというのは相当な覚悟、そして胆力が必要になることなのです。
節約が楽しい
そもそも私は節約することに対して楽しみを感じています。
下記記事で固定費などの節約意識について語っていますが、それ以外に少しでも安いものを求めるということを楽しんで実施しています。
この商品はあそこのスーパーの方が安いからここでは買わないでおこう。
そんなことを考えるのは日常茶飯事です。
そしてそれを実際に実行できた時は満足感があります。
めんどくさいから、もう買わないと間に合わないから、という精神をはねのけての達成です。
煩悩に打ち勝った気持ちでいい気分
さらに節約観点で嗜好品だったジュースを試しに1か月辞めてみたこともあります。
新たな知見が得られて、そして継続的な節約につながって満足です。
このように些細な節約すら楽しみと化しているため、もはや隣町のスーパーに行くことは楽しい時間なのです。
妻と散歩がてら前回の買い物で断念した商品を安いスーパーに買いに行くといったこともします。
きっと同じスーパーでまとめ買いし浮いた時間は惰性で探したどうでもよいYoutube動画視聴に使われていたことでしょう。
数十円のお金を失ったうえ、時間さえも失っていたことでしょう。
妻とは散歩すると会話が自然と生まれます。家にいるとスマホやパソコンに集中してしまって中々会話が生まれないのです。
私にとって隣町のスーパーまで行くというのは、生活に彩さえ与えてくれる存在ですらあるのです。
好きなことをしているだけでは生活は良くならない
浮いた時間に価値を付与するにはお金を稼ぐ必要があると言いましたが、価値はお金だけではない!という声が聞こえてきそうです。
もちろん浮いた時間で好きなことをできればそれは価値があることです。
ただし本当に価値を見出すにはまずその「好きなこと」にしっかり向き合うことが必要です。
Youtube視聴が趣味です!でもだからと言って暇を持て余し惰性でYoutube上を徘徊していたりしませんか?
寝ることが好きです!休日に惰眠をむさぼったりしていませんか?
そんなことを毎日繰り返していても生活は一向に良くはなりません。
いやそれどころか私はこのまま心から好きと言える趣味であるキャンプを続けていても生活は一向に良くならないとすら思っています。
楽しいど、このままでいいのかな。
だからブログやYoutubeで収益を得ようという一歩を踏み出しました。
※副業ハードルによりうまくいっていませんが・・・
もちろん「このまま」が幸せだという方は「このまま」でよいと思われます。
少なくとも私は「このまま」ではだめなのです。だからFIREを目指しています。
正解不正解ではくその人の考え方であるというだけ
時間の使い方は人それぞれです。
なぜならどういう時間の使い方で幸せな気持ちになれるかは人それぞれだからです。
結局人は幸せになるために生きています。
時間とお金の費用対効果だけを考えても人の考えは多岐にわたります。
例えば通勤時間時短のために会社の近くに高い家賃を払って住むのか、お金優先で少し離れた場所に住むのか。
早く到着できた方が幸せだという人もいるでしょうし、お金が浮けば幸せだという人もいます。
考えようによっては、通勤時間往復2時間を平日20日=40時間かけて家賃を2万円安く済ませることができたら、2万円÷40時間=時給500円の副業をしたことと同じになります。
その仕事としては、スマホでYoutubeやゲームをしているだけでよいです。
それだけで時給500円です。いい副業ではありませんか?
時間とお金。みなさまはどうお考えになるでしょうか?