米国株が大きく下落。あなたは自分の投資方針、言えますか?
米国株が大きく下げています。
NASDAQやS&P500を中心に、ここ数日の値動きに驚いた人も多いのではないでしょうか。
SNSには「積立NISAが真っ赤」「100万円以上の含み損になった」という投稿もあふれ、投資を始めたばかりの方ほど不安を感じやすいタイミングだと思います。
ですが、こうした**「相場の波」が訪れた時こそ、投資家としての姿勢が問われる瞬間**です。
私自身もインデックス投資を7年以上続け、今では資産は6,000万円を超えました。とはいえ、暴落が来れば資産の評価額は大きく上下します。
それでも狼狽せずにいられるのは、“自分の地図=投資方針”があるからです。
今回の記事では、
✅ チャートやニュースを見すぎる前に、何を確認すべきか
✅ 長期投資家にこそ有効な“見直しポイント”とは
この2つを軸に、「暴落=確認タイミング」と捉える考え方を解説していきます。
今の“含み損”は想定内か?投資方針の再確認
米国株が大きく下落すると、インデックス投資をしている人の中にも「これでいいのか?」と不安になる方は多いと思います。
特にSNSでは「S&P500を握りしめていればOK!」「オルカン最強!」といった、精神論寄りの意見が飛び交いがちです。
でも実際に評価額がガクッと下がると、「それって本当に自分にとって安心できる方針だったのか?」が問われます。
こういうときにこそ、自分の投資方針やリスク許容度を仕組みとして再確認するタイミングです。
✅ 投資方針はどう立てていた?
✅ その資産配分で大暴落にも耐えられる?
✅ もし予想外に不安を感じているなら、どこにギャップがあった?
リスク許容度とは、「我慢できる金額」ではなく、「想定外の含み損が出たときも、売らずに淡々と対応できる仕組みを持っているかどうか」です。
これは精神論ではカバーできません。
分散投資で一極集中を避ける、リバランスで自然と買い増す
──そういった「守るための設計」が不可欠です。
仮に今、含み損でメンタルが揺らいでいるなら、それは「仕組みを見直すべきサイン」かもしれません。
私も過去に“握りしめろ論”を信じて、下落に巻き込まれたことがあります。でも、その後にアセットアロケーションやリバランス戦略を整えたことで、不安感は大きく減りました。
今では、下落が起きても「自分のルールに従って動けばいい」と思えるようになっています。
まずは自分の投資方針を言語化してみるのがおすすめです。
頭の中だけで考えずに、紙やスマホメモに「どういう前提で、どういう投資をしているのか?」をざっくり書き出すだけでも、視界がクリアになります。


投資方針、きちんと言語化しておくと、後で焦らずに済むよ!
資産配分(アセットアロケーション)は崩れていないか?
暴落時に不安が募る最大の原因は、「資産全体のバランスが崩れていること」にあります。
特に米国株やS&P500に偏ったポートフォリオを組んでいる人は、今回のような下落で資産の大半が一気に沈んでいるかもしれません。
もちろん米国株の長期的な成長性には期待できますが、それをどれくらいの割合で保有するのかは別の話です。
もし今の下落でメンタル的にしんどいなら、そもそも配分が“攻めすぎ”だった可能性があります。
ここで考えたいのが、「自分の資産全体が今どういう構成になっているか?」というアセットアロケーションの再確認です。
下落相場で気持ちを立て直すためには、気合いより設計図が効きます。
✅ 株式:債券:現金の比率は?
✅ 地域別(米国・全世界・日本など)の分散は取れている?
✅ 下落耐性のある資産(債券・金など)をどれだけ組み込んでいる?
たとえば、株式だけに100%集中していれば、当然リスクはフルで背負うことになります。
でも、**債券や現金といった“クッション資産”**を組み込むことで、下落の衝撃を和らげることができます。
また、地理的にも米国一辺倒ではなく、新興国や国内株、あるいはREITなども加えることで、リスク分散が可能です。
大事なのは、「自分が守れる範囲でリスクを取る」こと。
それは“気持ちで乗り越える”ことではなく、“構造としてリスクに耐える”ことだと思っています。
もし今回の暴落で「やっぱり自分には米国株100%はキツいな…」と感じたなら、それは悪いことではなく、資産配分を見直すチャンスです。
むしろこういう経験を通して、より自分に合った形に整えていければ、次の下落ではもっと落ち着いていられるはずです。


がんばって握りしめろ〜!じゃなくて、崩れてない資産配分こそが安心のもとだよ!下落相場は“仕組みの見直しチャンス”だね!
暴落時に自然と買い増せる“リバランス”という考え方
暴落が起きたとき、「どうしても投資額を増やしたい!」という気持ちが湧いてくることもあるかもしれません。
でも、全力で買い増すべきかどうか、その判断を一時的な感情で決めるのは危険です。
ここで重要なのが、リバランスという手法です。
暴落時には、株価が下がった分、リスク資産の比率が減り、現金や債券の比率が相対的に増えることになります。
このときこそ、目標の資産配分に戻すために、下落した株式やリスク資産を買い増すべきタイミングだといえるのです。


買い増しにビビらず、リバランスをしっかり!下がった分を買っておくのが賢い投資家の流儀だよ!
このリバランスのメリットは、感情に左右されずに冷静に投資行動が取れることです。
株価が下がって焦って買い増すのではなく、「リバランスのために一定額を追加投資する」と決めておけば、冷静に戦略的に動けます。
暴落時にリバランスを行うことで、「安いときに買う」仕組みを自動化することができ、長期的に見ても安定した成長が期待できます。
リバランスを定期的に行うことで、暴落時に買い増す行動が自然にできるようになります。
つまり、リバランスは暴落をチャンスに変える仕組みとも言えます。
もしリバランスを取り入れていない場合、下落時にどうしても不安になってしまうかもしれませんが、定期的なリバランスを習慣化しておくと、冷静に市場と向き合うことができます。
リバランスがうまくできていると、暴落時に「どこに、どれくらい投資すべきか」があらかじめ決まっているので、判断を誤ることが減ります。
その結果、精神的にも安心して、長期的に積み立てを続けることができるでしょう。
禁止行動リスト
暴落時の投資行動で最も避けたいのは、感情に左右されて衝動的な売買をしてしまうことです。
“株価が下がったから売る”という直感的な判断が、長期的な資産形成を大きく損ねる原因になりがちです。
ここでは、暴落時に避けるべき行動を「禁止行動リスト」として整理し、その理由と共に解説します。
禁止行動リスト
- 「損切り」を焦って行う
- 暴落時に「損失が膨らんだ」と思って売る行動は、ほとんどの場合、後悔の元になります。
短期的な価格の動きに一喜一憂してしまい、資産が暴落している時に焦って売却してしまうと、安値で手放してしまう結果になります。
長期的な視点に立って、短期の下落に反応せず、保有資産を維持することが大事です。
- 暴落時に「損失が膨らんだ」と思って売る行動は、ほとんどの場合、後悔の元になります。
- ポートフォリオの変更を急激に行う
- 資産の大半が下落しているとき、「このままで大丈夫かな?」と不安になり、急にポートフォリオを変更したくなる気持ちは分かりますが、それは非常に危険です。
例えば、米国株が暴落したからといって、急に他の資産クラスに大きくシフトするのはリスクが高いです。
投資方針を守りつつ、冷静に行動することが最も重要です。
- 資産の大半が下落しているとき、「このままで大丈夫かな?」と不安になり、急にポートフォリオを変更したくなる気持ちは分かりますが、それは非常に危険です。
- 暴落中に投資額を過剰に増やす
- 「今がチャンス!」といって、投資額を増やすことも過信につながります。
確かに暴落時には投資チャンスもありますが、自分のリスク許容度を超えた投資は、後々の精神的な負担になることも。
分散投資とリバランスを基盤にして、無理のない範囲で追加投資を行うのが最善です。
- 「今がチャンス!」といって、投資額を増やすことも過信につながります。


焦らずに、ちょっと立ち止まって。どんなに下がっても、長期的な視点を忘れずにね!
おわりに
暴落は避けられない市場の一部であり、誰にとっても厄介な局面ですが、適切な戦略を取ることで、むしろチャンスに変えることができることも理解いただけたかと思います。
投資は一度に完璧な判断をする必要はなく、むしろ長期的に冷静に行動を続けることが最も大切です。
今回の話をまとめると、暴落時に重要なのは:
- 自分の投資方針とアセットアロケーションをしっかりと見直すこと
- リバランスを戦略的に活用すること
- 感情に左右されないよう、禁止行動を避けること
この3つを守ることで、暴落に対してしっかりと対応し、長期的な資産形成において有利に立つことができます。
今後も市場の変動を冷静に受け止め、戦略的に行動することで、未来の自分に大きな成果をもたらすことを忘れないでください。


暴落は恐れず、冷静に戦略を持って行動!時にはリバランスが成功のカギだよ!
投資は一度きりの勝負ではなく、長期にわたって積み重ねていくものです。
焦らずに、目の前の数字に一喜一憂せず、自分のペースでしっかりと積み上げていきましょう!
そして、分散投資とリバランスの力を活かして、常に安定した成長を目指すことが最も重要なことです。
この考え方を守り続けることが、最終的に投資で成功するための大きな一歩です。
次の暴落が来ても、もう怖くないですね!