全部自分でやれ。
昨今当たり前に聞くようになった「スマートホーム」。
恐らく一般住宅のスマートホーム化について牛耳っているであろうSwitchB〇tの公式サイトによるとスマートホームとは、
IoT対応の家電や設備で暮らしを便利にする概念のこと。
のようです。
しかし実は私のような節約ガチ勢からすればスマートホーム化なんて自己満でしかない超絶コスパと頭の悪いお金の使い方だと思っています。
ここからは私の主観と偏見マシマシな内容となりますが資産形成期である一般国民の我々がスマートホーム化に否定的であるべき理由をお話ししていきます。
労働により命を削ってまで得た貴重なお金をスマートホーム化へ投じようとしているそこのあなた。
世間の流行に安易に乗ろうとしない一意見として参考になる内容となっていますので最後まで読んでいってください。
そもそもスマートホーム化ってなんぞや?
私はこのスマートホーム、住宅のあらゆるメカ部分(スイッチ等)や家電を遠隔操作することで人間の手を煩わせることなくスマートにストレスフリーな生活を送ろうとすることだと認識しています。
スマートフォンや音声認識デバイスを介して、
- 部屋のスイッチを押す
- カーテンを自動開閉する
- 家電のスイッチを押す
- リモコンを遠隔操作する
- 温度湿度を計測する
- 消費電力を見える化する
- 照明の光量調節をする
- 家の鍵を開ける
ぱっと思いつくだけでこれだけあります。
ベッドの上から消し忘れたダイニングの照明を消したり、朝になったらカーテンを設定した時刻で自動で開けたり、スマホをかざすだけで物理キーレスで家の鍵を開けたり・・・
現代のIoTをフル活用して人間が自ら運動をすることなくあらゆるスイッチやデバイスを操作・動作させることをスマートホーム化と呼びます。
なんだか良いことづくめな気がするけど・・・
節約家スマートホーム化に否定的であるべき理由
デバイスのコスパが超絶悪い
スイッチ一つ押すだけで1万円。
もう一度言いますよ?
スイッチ一つ押すだけで1万円です。
消し忘れたダイニングのスイッチを一つ離れた部屋から遠隔で押すだけ、除湿器の電源をONにするだけ、扇風機の電源をONにするだけ。
どれか一つだけでも実装しようとしただけで1万円かかるのです。
1万円という数値の出どころはSwitchB〇tのハブデバイスとスイッチデバイスの合計の値段です。
あ、SwitchB〇tなどのスマートホームデバイスって実際に動作する末端のデバイスの他にそれらを遠隔操作するためのハブデバイスが必要なんですよ。
「Switch〇Bot ハブ」などと検索すれば出てくるよ
そもそも単機能スイッチデバイスだけで4000円くらい(記事執筆時点)と超高額なのにそれを動作させるためのハブデバイスが6000円くらい(記事執筆時点)もするなんて・・・
スイッチ一個押すだけでそんなお金を払うなんて・・・もう頭がおかしくなります!!
さらにハブ以外にかかる末端デバイスとして、カーテン一枚開けるだけで追加で9000円、二枚開けたら18000円!!
家の鍵一個開ける、それだけで12000円かかります!!
それらを音声認識させるためのAmaz〇n Echoは一番安いものでも4000円!!
いたる場所のスイッチも鍵もカーテンもあらゆるリモコンも、あらゆる照明も、対応したお掃除ロボットもぜーんぶ導入したら数十万円かかっちゃいます!!
節約・倹約家の私はもう何が起こっているのか理解できません!!!
※しかもAmaz〇n Echoはなかなか言うこと聞かない。
これらをひとつ数百円で実現できるならまだ理解できます。でもスイッチ一つで4000円は高すぎます。
節約ガチ勢の私からすれば数百円でも払う価値はありませんが。
いたる場所のスイッチも鍵もカーテンもあらゆるリモコンも、対応したお掃除ロボットもぜーんぶ自分が操作したら0円です。
多少のストレスは減るかもしれませんが、ドラム型選択乾燥機やお掃除ロボット、食洗器などの時短家電自体の導入のように大幅に自由時間を増やせるわけでもないこれらのデバイスに数万円のお金を払うなど考えられません!!
自分でスイッチ押します。
節約家にとって節電効果がほぼ0
スイッチの消し忘れ防止で節電できるという主張も存在しますが、
そんなの効果薄すぎでしょ!それを期待して数万円かけるの馬鹿らしくないですか?
そもそも節約家たるものスイッチの消し忘れなどシビアに管理しますし(してしまう性)、あったとしてもすぐに自分で対応します。
それをお金をかけてスマートホーム化で節約しようなんて意識がずれにずれています。
節約・倹約家が真に手を付ける範囲は例えば全館LED照明化、省電力家電への入れ替え、家賃の安い物件や地域への引っ越しなど、大きな効果が得られると期待できる部分だけです。
お金がある人はソーラーパネルなどを導入しても良いかもしれません(賛否両論はある)。
それ以上何かしようとするとコスパが悪くなっていく傾向にあります。その最たるものがスマートホーム化です。
いくら電気代が高くなってきてるとは言え、自分の意識一つで解決できることにあえて大金(私の中では数千円)をかけて対応するなど言語道断。
というかスマートホーム化するためのデバイスに電気使ってたら本末転倒もいいところです。
節電のためにスマートホーム化している人、しようとしている人は良い加減目を覚ましてほしいものです。
将来のためにこれから資産形成をしていかなきゃいけない人間が何をしてるんですか!!
変えるべきは家じゃない、あなたの意識です。
導入の発端が問題解決ではない
節約・倹約の行動の基本はお金を使う発端が理にかなった順序になっているかです。
何かをしたい、欲しいと思った時、それがただ衝動的に思っただけなのか、ただ満足するために欲しいだけなのか等、都度立ち止まって考えるのです。
一つ例を出した方が分かり易いでしょう。
デザインと色がドストライクな肩下げバッグをネットショップで見つけました。でも自分はすでに機能的になんら問題のない壊れてもいない肩下げバッグを持っています。
ここですぐに買わないのが節約・倹約家です。
ドストライクなバッグを買ったことで以降継続的に得られる満足感と値段を天秤にかけます。
そんなことを考えているうちにさほど欲しくなくなります。衝動的に駆られた当初の高揚感は徐々に薄れていくのです。
そして最終的に買わないのが節約・倹約家です。それが数百円の商品だったとしてもです。
もしそれでも欲しいなら本当に欲しいものだと判断して買います。でもそうして買うものは非常に少ないです。
対して価値のあるものだと思ったものはお金を払って手に入れます。
最たる例はドラム型洗濯乾燥機です。
価格は10万円~30万円と高額ですが導入した後の洗濯の手間削減と導入しなかった場合にかけていた時間を他の家事や趣味に充てられることに価値を見出してお金を支払います。
必要だと思ったものにお金を払うのです。
問題があってそれを解決するためということが発端となり、実現させるものを買うのです。
一方スマートホーム化はどうでしょうか?
消し忘れたスイッチをベッドやソファーの上から自分が動くことなく消したい、という問題提起はあるでしょうが、
一体それをどれくらいの気持ちの強度で解決したいと思っているのでしょうか?
だって数歩、譲歩して十歩程度歩くだけでスイッチを押せる程度の問題ですよ?
ベッド脇のカーテンだって一度起き上がってシャッと開けるだけじゃないですか。
ではなぜスマートホーム化したいと思うのか?
それはスマートホーム化したいからです。
????
言い足すと、スマートホーム化してみたい、色々遠隔操作してみたい、そんなスマートなホームを構築してみたいという欲求からくる、
問題解決が発端ではない人間の興味と好奇心が発端で起こす行動。自己満。
考えてもみてください。スイッチ一個押すだけで1万円ですよ?冷静に考えれば興味と好奇心がなければこんなコスパが悪い行動なんてしないですよ。
これはより一層の私の偏見が入っているかもしれませんが、全く的外れでもないと思います。
見る人に依ればドキッとした人もいるかもしれませんね?
節約・倹約の基本は問題解決のためが行動の発端。覚えておいても損はないです。
お金が有り余っている超富裕層ならあり
ここまでは私のようなこつこつ節約したお金を新NISAなどでインデックス長期積立投資をして資産形成をしようとするような一般国民観点でお話をしました。
ただし1万円程度を意に返さないような超富裕層なら話は別です。
自分が動かずに煩わしい家電の操作を1万円で解決できるならやるでしょう。
というかそんな人はSwitchB〇tのような後づけでスイッチ操作をするデバイスなどは使わずに購入した家自体にそのような機能を組み込んでしまうでしょう。
また家自体も広すぎるので遠隔操作する妙味も大きいです。すると我々一般国民がコスパが悪いとほざいていたものが段々良くなってきます。
1K 30平米、2DK,3DK 50~60平米程度のせっまい賃貸(敢えて狭いと言う)に住むような我々には不要ですが、超富裕層が住む超広大な面積の家には必要になってくるのです。
そしてそんなお金の有り余る人にはお金を使ってむしろ経済を回してほしいです。
百歩譲ってスマートホーム化自体が趣味で楽しんでいる人ならそれはその人の趣向なので文句は言いません。
でも節約ガチ勢の私からすると、スマートホームを構築するという刹那的な楽しみよりももっと他に継続的に楽しめる趣味にお金を使えばよいのではと思ったりします。
スマートホームを構築するという楽しみは一度だけです。その後は何かちょっと離れたところから操作できるな~と思うだけ。
そこまで消費行動を効率化しなくともよい、数万円、十数万円なら使っちゃう。
という方にはもう本当に文句は言いません。ある意味でお金が有り余っているのでしょう。
ただこれから資産形成に勤しんでいこうという方に対しては、スマートホーム化はあまり良い行動ではないということは伝えたいです。