「若いうちはお金を“投資”に使うべきか?それとも“経験”に使うべきか?」
このテーマは、投資家界隈やFIREを目指す人の間でよく議論になる話題です。特に20代~30代前半でお金の使い方に悩んでいる人にとっては、非常にリアルな問いではないでしょうか。
たとえば、
- 「若いうちの自己投資が一番リターンが高い!」
- 「若いころにしかできない経験を逃すな!」
- 「結局、投資が一番確実にお金を増やせる」
などなど、SNSや書籍でもさまざまな意見が飛び交っています。
✅ どちらが正解かは人それぞれ。ただし、一方的な意見に流されすぎると、自分にとって本当に大事な選択を見失ってしまうかもしれません。
本記事では、まず「経験にお金を使う派」と「投資にお金を使う派」の主張を比較した上で、私自身の考えやバランスの取り方についても紹介します。
自分のお金をどう使うべきか悩んでいる方にとって、ひとつの参考になれば嬉しいです。

投資も経験も、どちらも“若いうち”の時間にこそ価値があるよ!
経験にお金を使う派の言い分
「投資よりも、若いうちは“経験”にお金を使うべきだ!」という意見には、以下のような主張があります。
若い頃にしかできない経験は、お金では買えない

例えば、海外バックパッカー旅、語学留学、スポーツやアート、趣味に全力投球など、若いうちにしかできないことはたくさんあります。
体力や自由な時間、好奇心にあふれた時期だからこそ得られる経験は、あとになってからでは手に入りません。
こうした経験を通じて「視野が広がった」「価値観が変わった」という人も多く、金銭的リターン以上の“人生の豊かさ”につながるというのが、この考え方です。
経験は“自己投資”にもなる
旅行やボランティア、イベントの企画参加など、一見娯楽に見えるようなことでも、経験を通じて得た人脈・スキル・感性が将来の仕事やキャリアに活きることがあります。
たとえば、海外での語学留学経験がグローバル企業への就職に役立ったり、趣味で始めた動画編集が副業になったり。結果的に「経験=資産」になる可能性もあるわけです。

ボクの知り合いにも、世界一周の経験から起業した人がいるんだって〜!人生なにがつながるかわかんないよね。
投資派の言い分
投資にお金を使う派は、自己投資と金融投資を比較した場合、インデックス投資のようなリスク管理がしやすい手法を選ぶことで、時間が経つにつれて安定的に資産を増やしやすいと主張します。
自己投資の不確実性

自己投資には、「実るかどうかがわからない」という不確実性がつきまといます。
例えば、学んだスキルや資格がすぐに収益に結びつく保証はなく、投資したお金や時間が必ずしも回収できるわけではありません。
また、自己投資が実を結ばなかったり、スキルや資格が時代遅れになった場合、自己投資した価値が無駄になってしまうリスクもあります。
こうした不確実性を避けるために、投資にお金を使う派は、もっと確立されたインデックス投資のような手法を選ぶことを好みます。
インデックス投資のメリットと複利効果

インデックス投資は、市場全体の動きに連動するため、特定の企業や個別銘柄のリスクを避け、広範なリターンを目指すことができます。
特に、長期的に安定したリターンを得ることで、元本が増え、時間をかけるほどその増加幅が大きくなります。
例えば、年間5%のリターンを得るインデックス投資を10年間続けた場合、元本100万円は以下のように増えます:
- 初年度:100万円 × 1.05 = 105万円
- 10年目:100万円 × (1.05)^10 ≈ 162万8900円
このように、10年後には元本が約162万8900円に増えることになります。インデックス投資のような安定的な投資手法で、複利効果を享受することで資産は加速的に増加するのです。

うーん、やっぱり長期間続けることが大事だね。複利って本当にすごいんだね!
早期投資のメリット
さらに、インデックス投資を早期に始めることが非常に重要です。複利効果は時間が経つほど強く働きます。
例えば、20歳で100万円をインデックス投資に回し、5%の年利で運用を続けた場合、30年後には次のように増えることがわかります:
- 初年度:100万円 × 1.05 = 105万円
- 30年目:100万円 × (1.05)^30 ≈ 432万1943円
30年後には、元本100万円が約432万円に増えるのです。
早期にインデックス投資を始めることで、時間を味方にし、複利の効果を最大化できるため、より大きなリターンが期待できます。
私の考え:柔軟な視点が重要
私はFIREを目指してインデックス投資を続けているため、「投資派」に属しています。
でも、「若いうちは投資にすべき」と単純に考えているわけではありません。むしろ、お金の使い方にはもっと柔軟な視点があっていいと思うのです。
お金を使わない経験も尊い

経験や思い出は「お金を使うことでしか得られない」と思い込んでいませんか?
でも実は、お金をあまり使わないからこそ得られる経験も、若い時ならではの大切な思い出になります。
例えば、自転車旅、ネットカフェ泊の旅、ヒッチハイク、筋トレ漬けの日々…。
どれも学生や若手社会人だからこそ楽しめるものです。社会人になって経済的に余裕ができると、つい楽な選択肢(新幹線やホテル)を選びがちになりますよね。
節約やお金を使わない工夫そのものが、将来役立つスキルになることもあります。例えば、節約術をブログやSNSで発信し、収益につなげている人も少なくありません。
✅「お金をかけない経験」も立派な経験!

お金を使ったかどうかで経験の価値は決まりません。何を得るかはあなた次第!
投資をすることも「経験のうち」

「経験派」と「投資派」を分けて考える風潮もありますが、私は**投資をすること自体が立派な“経験”**だと思っています。
特にインデックス投資のような地道で堅実な方法でも、自分のお金が市場にさらされると、自然と経済に関心を持つようになります。日経平均やダウの値動きが気になり、その理由を調べたり、経済ニュースを追いかけるようになったり。
さらに、FIREを目指すようになると、「自分のお金の使い方」と向き合う時間が必然的に増えます。
その過程で、自分にこんな問いを投げかけることになります:
- なぜFIREを目指すのか?
- 今、本当にお金を使いたいこと・ものは何か?
- 必要ない出費は何か?
- 自分に合った投資手法は?
こうした問いに向き合うことは、単なる家計の見直しではありません。
それはつまり、「自分の生き方」そのものに向き合うことなのです。
💡 お金と向き合うことは、人生と向き合うこと。
どんなものにお金を使い、どんなものに使わないか──その選択の積み重ねが、あなたの人生を形作っていきます。
FIREを目指す旅路は、「収支の最適化」や「お金の使い方の見直し」だけでなく、
人生の価値観を再発見するプロセスでもあります。


FIREって、お金を貯めるだけじゃなくて、自分の“生き方”を問い直す旅でもあるんだよ〜!
0か100じゃない。お金は分けて使えばいい
「投資に使うべきか」「経験に使うべきか」──この議論には、どちらか一方を選ばなければいけないという空気があります。
でも、お金は分割できるんです。
たとえば月5万円の余裕資金があったとしたら、そのうち3万円を投資に、2万円を旅行や趣味に使うという選択だってできます。
投資も経験も“同時に”得ることができるのです。
最近では100円から投資信託を買える時代。少額からでも投資の感覚をつかむことができます。
途中で「やっぱり合わない」と思えばやめてもいいし、続けたければ金額を増やせばいい。
💡「お金は分割できる」──この考え方は、思いのほか多くの人にとって盲点かもしれません。
すべてを経験に、あるいはすべてを投資に、という極論ではなく、
「ちょっとずつ試して、ちょっとずつ育てる」柔軟なアプローチがあってもいいんです。


どっちかじゃなくて、どっちも!柔軟にお金を使うことも立派なスキルだよ〜!
将来に備える手段としての投資


結局、老後資金は誰にとっても必要になります。
公的年金だけではゆとりある生活は難しいと分かっているなら、なるべく早く投資を始めて「時間」を味方につけるのが賢明です。
複利の力は、投資開始のタイミングが早ければ早いほど有利になります。
✅ 例えば、年利5%で毎月3万円を20年間積み立てると約1,240万円
✅ それを30年間続ければ約2,490万円に到達します
(※利回りや税金、インフレ等は考慮しない単純計算)


複利は“時間”が味方してくれる唯一の魔法。若いうちからこそ活かせるよ!
老後にできることはたくさんある


「若いうちにしかできないことにお金を使うべきだ」という声もありますが、年齢を重ねても楽しめることはたくさんあります。
たとえば私は、バイクやキャンプが趣味です。これらは体力が落ちてからも工夫次第で続けられますし、時間の余裕がある老後の方が、もっと楽しめるのではないかと思っています。
現役時代には時間がなくて行けなかった場所にも、長期でゆっくり旅をすることができますよね。
そのときにお金があれば、楽しめる幅がさらに広がるのは間違いありません。
実際、「老後 趣味」で検索してみると、若い人でも楽しんでいるような趣味がたくさん出てきます。
つまり、「今しかできないこと」にこだわらなくても、一生楽しめる趣味や時間の使い方を見つけることは可能なのです。


年齢は関係ない!楽しめることは年を重ねてもたくさんあるよ〜!
まとめ:自分にとっての正解を選ぼう
現代は、誰もがSNSやブログで自分の考えを発信できる時代です。
だからこそ、「若いうちは自己投資が最強!」「いやいや、今すぐ投資を始めるべき!」と、断定的な意見が溢れています。
しかし、そういった意見が「その人にとっての正解」であっても、あなたにとっての正解とは限りません。
自己投資で成功した人は「自己投資こそ正義」と言い、投資で成功した人は「若いうちから投資を始めるべきだ」と語る。
でもその裏で、同じように挑戦して失敗した人もたくさんいるという事実は、あまり表には出てきません。
ネットに流れてくるのは基本的に「成功体験」です。
失敗体験は恥ずかしくて共有されづらいですし、そもそも目に触れにくいものです。
だからこそ、「誰かが言っていたから」ではなく、自分の価値観・人生設計に基づいてお金の使い方を選ぶことが大切です。
このブログの内容も、あなた自身に当てはまるかどうかを考えながら取り入れてもらえればと思います。


自分の考えをしっかり持とう!「誰かの正解」が「あなたの正解」とは限らないよ〜!